12月某日

休日。
いつもの喫茶店で友人達への年賀状を書いた。

ズボラなので例年元日を過ぎてからダラダラ書き始めるのが常だったが、今回はちゃんとしておこうと思った。

もういい年なのでそういうとこからきっちりしていきたい。

自分はほぼ無地のものにビッシリ字を書いていく。もちろん一人一人別々の文章を考えて。ド下手ながら干支のイラストも添える。来年は寅年だ。Google検索で出てきた画像を見ながら描いた。

なかなか手間だが、友人が少ないのであまり時間はかからずに終わった。出来上がった年賀状をざっと見直し、ちょっとした達成感に浸る。去年はこの中に元彼女宛のものもあったけど、今年はもちろん無い。下手くそな牛のイラストに反応してくれていたことをふと思い出した。今年もそんな風に笑ってくれたらどんなによかっただろう。悲しいけど、時間はもう戻らない。

店を出て自宅までの道を歩く。冬は寒いだけで昔は大嫌いだったけど、年をとるにつれてそうでもなくなってきている。空気のしんとした感じがなんかいいなあ、と思ったり。マフラーを厚めに巻いて首を暖めたり。