破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2019年07月

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豊田道倫『SING A SONG 2』。

2014年のアルバム。三枚組で全ての曲がアコギの弾き語りで録音されている。

今日は休みだったので、色々と手持ちのCDを聴き返していた。このアルバムも聴くのは随分と久しぶりだ。聴いていると2014年の夏のことを思い出す。まだハゲが今ほど酷くもなく、休みの日に出歩く元気もあった。

この頃は完全に豊田道倫の信者だったと思う。リリースされる音源は自主製作も含め全て購入し、ライブにもよく行っていた。この人のライブはまだ音源化されていない新曲がさらっと演奏されるので、それを聴けるのも楽しみだった。

2014年の夏、今作の発売記念ライブが大阪で行われたのでマルヤマと観に行った。早めに到着した頃はまだ数人しかいなかったライブハウスは、開演される頃には足の踏み場もないくらい超満員になっていた。

ライブの内容はもうあまり記憶にないが、演奏中ずっと喋っているバカ数人がいて、終盤で豊田道倫がそいつらに向かって怒ったのはよく覚えている。『新開地』という曲の途中で歌を止め、『ここいいとこなんで話やめてください!出てってください、早く!』と確かそう言ったと思う。

怒られた奴等は不貞腐れたように『は~い』と答えていた。

あれからもう5年か。2014年、ライブに行ったり誰かと飲みに行ったり、当たり前のことが当たり前に出来た最後の年だったかもしれない。




7月29日(月)

今日でやっと連勤月終わる。

全く、疲れ果てている。ブログを更新する気力もなかった。もうこのままベッドに横になり気がすむまで寝ていたい。しんどい。

そうこうしてる内に7月も終わりか。あまりの速さに呆然としている。何をやっていたのだろう。いや、何もやっていない。ずっと働いて、たまの休みはボーッとしていた。その間にフジロックが過ぎ去っていった。今年はYouTubeで生中継を見ることも出来なかった‥

相対性理論のライブ盤を聴きながら帰りの電車に揺られている。ここ数年音沙汰なしですっかり忘れていたけど、自分はやっぱり彼等の曲が好きなんだなと思う。久々に聴く『loveずっきゅん』も『天地創造SOS』も痺れるほどカッコいい。何より永井聖一のギターがカッコ良すぎる。ほんとセンスやなあ‥

そろそろ新しい音源を聴きたいものだ。

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ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』。

数年に一度聴きたくなるアルバム。
耳が痛くなるくらいの爆音でこのアルバムを聴いていると、その間だけは余計なことを考えなくてすむ。
昔『癒し系』などと言って環境音楽みたいなかったるいBGMがもてはやされた時があったが、自分にとってはこの爆音が一番の癒しだ。

数日前のマルヤマとの会話を思い返す。

2ヶ月ほど北海道に出張していた彼はつい先日地元に戻ってきた。職場は札幌のど真ん中、おまけにすぐそばには会社の用意したアパート、と最高の環境だったらしい。

そこで面倒見の良い上司たちに美味いものやら観光やら風俗やら、さんざんもてなしてもらったそうだ。もはや永住したかった、とすら言う。

オカマバーに連れられて行った話が笑えた。ほぼおっさんのオネェに指名されたマルヤマが目隠しをされてステージに上げられる。音楽がかかってオネェがマルヤマにディープキスをしたり、チンポをまさぐったり、さんざん弄ばれるのを見て上司たちは爆笑していたそうだ。

その『まさぐり』がやたら気持ちよくて思わずステージ上で射精しかけたという。

楽しそうで何よりだ。

今日も仕事は終わった。マックデマルコのアルバムを聴きながら家に帰るとしよう。

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アルニコ『セイレン』

元WANDSの上杉と柴崎によるユニットが一枚だけ残したアルバム。

最近になって中古で手に入れたが、なんでリアルタイムで買わなかったんだろうと悔やむくらい素晴らしかった。今聴くと明らかにニルヴァーナに影響受けまくりのサウンドなんだが、上杉のボーカルと柴崎のギターがめちゃくちゃカッコいい!

一説によると柴崎はWANDS時代のようなPOPなものをやりたかったらしいが、そんなことを感じさせないくらい凄まじいギターを弾いている。

二人がこのアルバム以降一切共演してないのは本当に勿体ないと思う。

しかし『めちゃくちゃカッコいい』とか『凄まじい』とかそんな言葉でしか音楽を語れない自分の語彙の貧困さにはうんざりするが、まあ仕方ない。そういうのはプロの音楽ライターさんたちに任せよう。

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