豊田道倫『SING A SONG 2』。
2014年のアルバム。三枚組で全ての曲がアコギの弾き語りで録音されている。
今日は休みだったので、色々と手持ちのCDを聴き返していた。このアルバムも聴くのは随分と久しぶりだ。聴いていると2014年の夏のことを思い出す。まだハゲが今ほど酷くもなく、休みの日に出歩く元気もあった。
この頃は完全に豊田道倫の信者だったと思う。リリースされる音源は自主製作も含め全て購入し、ライブにもよく行っていた。この人のライブはまだ音源化されていない新曲がさらっと演奏されるので、それを聴けるのも楽しみだった。
2014年の夏、今作の発売記念ライブが大阪で行われたのでマルヤマと観に行った。早めに到着した頃はまだ数人しかいなかったライブハウスは、開演される頃には足の踏み場もないくらい超満員になっていた。
ライブの内容はもうあまり記憶にないが、演奏中ずっと喋っているバカ数人がいて、終盤で豊田道倫がそいつらに向かって怒ったのはよく覚えている。『新開地』という曲の途中で歌を止め、『ここいいとこなんで話やめてください!出てってください、早く!』と確かそう言ったと思う。
怒られた奴等は不貞腐れたように『は~い』と答えていた。
あれからもう5年か。2014年、ライブに行ったり誰かと飲みに行ったり、当たり前のことが当たり前に出来た最後の年だったかもしれない。