破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2019年08月

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ポール・マッカートニー『裏庭の混沌と創造』

ポールのソロは全部聴いているわけではないが、正直めちゃくちゃ好き!というわけではない。だがこのアルバムは文句の付けようが無いくらい最高だ。本当に、凄いアルバム。

改めて聴いてみたが、最初から最後まで一寸の隙も無い。捨て曲ゼロどころかメロディー、演奏、曲順、全てが完璧だ。ポールソロといえば最初の数曲こそ威勢がいいものの、中盤あたりからダレ始めるのがお決まりの展開だが、今作は一切それがない。どころか、最後の最後で『アビーロード』を彷彿とさせるようなメドレー的展開まであるのだ。もはや感涙モノである。

はっきり言って、ポールの生涯のベストなんじゃないだろうか。

プロデュースを務めたナイジェル・ゴドリッチはポールの持ってくる曲に厳しいダメ出しをして何回もやり直しさせたそうだ。ポールはかなり気分を悪くしたらしいが、リスナーからしたら本当にありがとう!である。

やっぱりポールはそれくらい言えるプロデューサーじゃないとアカンなあ。気を使ってるとすぐゴミ曲入れるから・・

8月27日(火)

遅番終了。やっと明日は休みだ。棚卸しが終わってからというもの、ゆっくりする時間もなくいまだに体調がすぐれない。日中もやたらと眠たい。40前になってからというもの、体力の低下をとみに感じる。

全く、1日がかりの仕事とかもうやってられない。それだけで数日調子が狂う。

昨日はグループ店の棚卸しを手伝った。5時起きで電車に乗り込み、ひたすら本のデータを読み込み続ける作業。自分の店ではないから気が楽だが、夕方にはもうヘトヘトになっていた。

毎年棚卸しが終わると、自分の中でも夏が終わった気がする。急激に涼しくなった。夜は秋の虫が鳴いている。一体こないだまでのバカみたいな暑さはなんだったんだ。

8月22日(木)

やっと今日で5連勤が終わってくれた。全く、疲れた5日間だった。

この期間は棚卸しもあり、準備やらで睡眠時間もろくにとれずヘロヘロに疲れはてた‥

ブログも完全放置である。まあ、1日3アクセスの超過疎ブログ、放置したところでなんの支障もないが。

明日は休み、久々にのんびり過ごそう。家に着いたらビールを飲もう。仕事終わりに飲むビールだけが生き甲斐で、もうそのためだけに生きている。

8月17日(土)

休み。

台風は過ぎ去ったものの相変わらずバカみたいに暑い日が続く。今日もいつもどおり午前中は近所の喫茶店~本屋をうろつき、昼飯を買って家に帰った。

昨日買ったばかりの『外道の歌⑧』を読んだ。今回もまた胸糞悪いクズが残虐極まりない方法で殺されていて面白い。現実にもカモみたいな人がいてくれたらなあ。

帰宅して、母親から気になる話を聞いた。兄の奥さんの母親がガンになったという。一度手術はしたものの完全には取り除けなかったようで、事態はかなり厳しいらしい。兄の結婚式でしか顔を合わせたことはない人だが心配だ。

同時に、そう遠くないうちに訪れるであろう両親の死を考えた。ああ、結局砂時計の砂が落ちていくよに時間は流れていくのだなあ。両親はもうすぐ死んで、いずれ俺も確実に死ぬのだなあ。

嫌だなあ。

数年前、祖母が死んだ。数えるほどしか会ったことはなかったが、会えばいつでも本当に優しい人だった。最後に会った時はもう完全にボケてしまって、こちらが名前を何度言っても全く理解していなかったけれど。

棺に入った祖母の亡骸は鼻に綿を詰められて、まるでミイラみたいに痩せこけていた。そこに花を手向けながら、こんな姿のおばあちゃん見たくなかったなあ、と悲しくなったのを覚えている。

年をとっても、悲しいことばかり起きる。images (2)

学生時代からの友人『H』の奥さんが二人目を宿したことは先日書いた。

心からそのことを祝福しつつも自分には少し引っかかることがあった。
確かこの夫婦、完全にセックスレスじゃなかったか?一人目を生んでからは寝室も別々になり、『嫁を抱くような気も全く起こらないわ。もう何年も射精すらしてないよ。』とよくボヤいていたはずだが。

思わずそのことを突っ込んだ。
『なんだ、抱く気も起こらんとかさんざん言ってたのにちゃんとやることやってたんだな。』
『いや、それが違うんだよ‥』

Hは苦笑いしながら人差し指をこちらに突き立てた。

『たったの1回で出来ちゃったんだよ‥』
『そうなの?』

話は数ヶ月前に遡る。
Hはリビングで一人テレビを観ていた。その日はWOWOWでコナンの劇場版を放送する日で、大ファンのHは前々から楽しみにしていたという。
ドリンクも用意し、準備万端。嫁も子供と一緒に寝たようだし、今夜は夜更かししてコナンに浸ることにしますか!

そう思った時、とっくに寝ていると思っていたHの嫁がいきなりリビングに入ってきた。

『え、どうしたの?』
『先週産婦人科に行ってきたの。やっぱり私、どうしても二人目が欲しい。先生によると今日が一番受精に最適な日なんだって。ねえ、そんなもの見てないで早く始めましょう。』

始まったばかりの『コナン』は無情にも消されてしまった。そしてその場でHの嫁は寝間着をスルスルと下ろしあっという間に全裸になったという。

『この1回だけのセックスで、出来てしまったんだよ‥』

こんなこともあるんだなあ、と思う話だった。

余談だが、セックスの最中Hは『サッカーボールを思い切り蹴りあげるコナン』をイメージしながら嫁の子宮にチンポを打ち付けていたそうだ。

いや、いらんわそんな余談。




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