破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2019年09月

東尋坊から福井駅に戻るともう15時を回っていた。

往復で意外と時間を取られてしまった。この後は永平寺に行くつもりだったが、中途半端な時間になってしまったので早々と予約していたビジネスホテルにチェックインしてしまう。

部屋に入ってすぐ荷物を放り投げ、ドタリとベッドに横になった。

『あー、死ぬほど落ち着く‥』

結局、一人旅で最も好きなのは観光地を歩くのでもなく、食事でもなく、ホテルで1人ボーッとしている時なのだった。この時間のために旅行に行っている、と言っても過言ではない。外を出歩くのも悪くはないが、人が多いとそれだけでストレスになる。
学校帰りの中学生、出張で来たらしいサラリーマン、ベビーカーのママ友‥全く、どいつもこいつもなんでやたらと群れたがるのだろう。つくづく気色悪い連中だと思う。

そんなことを考えているうちに少し眠ってしまっていた。もう外は薄暗い。腹も減っている。

旅行でいつも困るのが夕食だ。旅先で1人で地元の居酒屋に入ってその土地の名物で一杯やる‥そんなことが出来る人間だったらどんなに良かっただろう。カウンターで大将や女将と軽く会話したり。ほんとに羨ましいな、と思う。自意識過剰な自分には一生無理だろう。

今回も夕食はいつも通り、コンビニで酒やつまみを買い込んで部屋で1人飲み会とした。

マルヤマにLINEをする。東尋坊だけ見てすぐにチェックインしたことを伝えると、『それ、日帰りでもよかったんじゃないの?』と言われてしまった。

9月14日(土)

9月ももう半ばだ。最近は気分が塞ぎがちでブログもほぼ放置状態。文章を書く気力もない。

店の売上もずっと回復しない。来月からは消費税アップでより一層厳しくなるのだろう。正直今の勤務店もいつまで存続するのだろうか。そんなことを考えているとますます気分は塞いでくる。

そんな折、たまたま連休がとれたので一人で小旅行に行ってきた。家にいても他の家族がいて気が滅入る。多少金がかかっても構わない、どこにでもいいから逃げたくなったのだ。

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今回の行き先は福井。特に何が目的というわけでもなく、適度に寂れていて比較的行くのに時間がかからなければどこでも良かった。

昼前に福井駅に着き、軽く腹ごしらえをした後で向かったのは東尋坊。今回は気になる古書店もレコード屋も無かった。ベタな観光地を適当にぶらつくことに決めていた。



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福井駅前から『えちぜん鉄道』に乗り約50分。三国駅でバスに乗り換え約20分ほど。思ってた以上に時間がかかった。実際に見る東尋坊は確かに迫力がある。火サスで犯人が追い込まれる場所だよなあ、などと思いながら崖の上を歩く。岸壁ギリギリにまで行くのはやめておいた。

何人もの観光客たちが写真を撮ったり、グループで笑い合ったり、思い思いの時間を過ごしていた。俺も誰かと来ていれば冗談の一つでも言っておどけていたのだろうか。ふと大昔の恋人との旅行を思い出す。それなりに楽しかったけれど、今は誰かと旅行したいとか全く思わない。

少しの間周辺を歩き回って、写真を何枚か撮って、それで満足してバス停に向かった。

つづく

なし。

このところ完全に気落ちしてしまい、音楽を聴く心の余裕がない。病んだ心を音楽で癒す人もいるとは思うが、自分にはそれは難しい。

ブログも更新するような気力が無く気が付いたら1週間放置。

はっきり言って、どれだけ考えてもこれからの自分の人生が好転すると思えない。どう考えても抱えている幾つかの悩みの解決策が見つからない。

けれど自分で自分を終わらせることも出来ない。

またあの頃みたいに無邪気に笑えたらなあ。

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