破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2019年10月

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スピッツ『見っけ』。

このアルバムを聴いてから改めて思うが、『醒めない』は凄すぎた。

何がどう凄いのか、上手く説明できる語彙は自分には無いが、スピッツが亀田誠治とやってきたことの集大成なんじゃないかと思ったのだ。

この高すぎる壁を果たしてクリア出来るのか、聴く前から不安だったが正直厳しかったようだ。

もちろんこれは主観であり、『醒めない』より気に入った人もたくさんいるだろう。

決して悪いアルバムではない。普通に傑作だと思う。捨て曲などあるはずもないし、曲順もこれ以外ないんじゃないかと思うほど完璧だ。『ありがとさん』、『ブービー』が今のお気に入りである。

並のバンドなら10年に1度クラスの傑作になるだろうに、素直には喜べない。それだけのものを『醒めない』は自分の中に植え付けてしまったのだと思う。

あと、亀田プロデュースはもうこれで最後でいいんちゃうの?もう充分でしょ。

10月6日(日)

福井旅行から帰ってから半月以上ブログを放置してしまっていた。

その間に9月はあっけなく過ぎ去り、10月がやってきた。とうとう消費税が10%に上がった。

増税になった日から、目に見えて客数が落ちた。ただでさえ売上が落ちているというのに、これ以上落ちると店は存続が難しくなってくるだろう。おまけに最低時給が上がり、更にアルバイトを入れられる時間が制限されてくる。

はっきり言って、書店で働くのはもう限界なんじゃないだろうか。ガラガラの店内で品だしをしながら1人途方に暮れた。物価が上がり続け、給料は上がらない。そんな状況で誰が本を買うというのだろう。そりゃ皆ブックオフやメルカリで安い中古を買うだろう。

10年後、本屋なんて街から完全に消滅しているかもしれない。

さっさと別の仕事を探したほうがいいのだろう。しかし、俺に何が出来るだろう?資格もスキルもなく、何かやりたいことがあるわけでもない。
結局答えは出ず、しがみつくしかないのか。もう半分くらい沈みかけてる泥舟に・・・。

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