破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2019年11月

増税後は以前のように衝動買いすることが極端に少なくなった。

代わりに、昔読んだ本を引っ張り出して読み返すことが増えている。

そんなわけで、伊坂幸太郎の『グラスホッパー』を10年ぶりくらいに読み始めたのだが、これがびっくりするくらい面白い。内容は凄腕の殺し屋たちと気弱な主人公がひょんなことから関わることになり‥みたいな感じなのだが、まあグイグイ読ませる。展開がスピーディーで一切ダレることなく、何より文章が読みやすい。このところやや活字離れしていたが、2日ほどで読んでしまった。

そんなわけで次はどの作品を読み返すか思案中である。

しかし10年前に読みきっているはずなのに、内容はきれいさっぱり忘れていた。まるで初見のように楽しめたが、こんなことなら沢山本を読んでも大して意味ないんじゃないかと思ってしまう。ダウンロード (1)

今日もなんとか仕事を終えた。
相変わらず来客は少ない。平日は特に閑散としている。周りのテナントもここ数年で何店撤退しただろうか。その後新たな店が入ることもない。

自分の勤務店もいつまであるんだろう。

心配事は尽きないが、最近特に気分が落ちることがある。アルバイトに一人、体臭のキツい人間がいるのだ。別に風呂に入っていない、とかではない。元々の体質から来る‥早い話がワキガなのである。

勤務中狭いレジの中ですれ違う時など、毎回『クサっ』と内心思う。それぐらいならまだ我慢出来るのだが、夏場や冬の暖房が効いてる時などは汗で匂いが増幅されるのであろう、『クサっ!』どころか『はぁぶっさあああああッッ!!』くらいに激烈にパワーアップする。

ここまで来るといい加減腹が立ってくる。しかしデリケートな問題すぎて本人には言えるわけがない。もちろん、他の従業員にもこの話はしていない。皆内心思っているだろうけど。

別室に呼び出して『君、体臭がきついんだよ!クサっ!』どころかはぁぶっさぁぁぁ!なんだよ!そのはぁぶっさぁぁぁ、手術でなんとかしてこい!』とか言えたらさぞ、清々しいだろうなあ。

そんな話。気の効いたオチがあるわけでもない。
クソッタレが、死ねや!

はぁぶっさぁぁぁ!!!




夏くらいまではそれなりに頑張って更新していたブログも、このところ放置ぎみだ。

気がついたら11月も既に10日が過ぎた。もはやブログに書きたいことも最近はほとんどない。毎日働いて、休みはいつも通りの過ごし方をして、終わる。その繰り返し。

そうこうしてる間に昔の知り合いが結婚した。また別の知り合いには二人目が生まれた。何一つ変わらないのは自分だけだ。結局、自分以外の人間は皆色々あろうが最後はちゃんと人生の階段を上っていく。最後までうまくいかないのは自分だけなのだろう。

音楽も最近は全く聴いていない。先月はスピッツの新譜を購入したが、何回か通して聴いてそれっきりだ。好きな曲もいくつかあったが、自分の中では『醒めない』に遠く及ばないアルバムだった。それどころか大嫌いな『小さな生き物』と同じくらいかもしれない。

ただ、それを機に過去の作品をいくつか聴き返したりもしてみた。『色々衣』『おるたな』『フェイクファー』、どれも最高だ。石田ショーキチとまた組んでほしいんだが、ないだろうなあ。

これからの人生とか、どんどん年だけとることとか、親の残り時間とか、考えると暗くなるだけだ。もう何も考えない。考えざるをえなくなるまで、何も考えなくていいんだ。

https://youtu.be/GwozuGmBulM

年に一度無性に聴きたくなる江角マキコの名曲。やけにキレのあるダンスがツボすぎる。

田代まさし、五回目の逮捕。

もはや驚くこともないけれど、覚醒剤ってこれだけ捕まっても止められないくらい良いものなのだろうか。まずやらないけど、少しは試してみたい気もする。

シラフで生きるにはこの現実はあまりにも過酷すぎるから。

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