破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2020年06月

ここ数日は『GLOW 8月号』の問い合わせ電話ばかりかかってきて本当に鬱陶しい。

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全国の書店で同じような状況になっているそうだ。『ディーン&デルーカ』の付録が目当てらしく、自分の勤務店でも早々と予約だけで完売した。

うんざりするのは、転売目的の人間が予約者にかなり混じっていることだ。1人1冊までの予約とルール化しているのだが、名簿を見ると同じ名字の人が2人、3人と目につく。家族を総動員しているのである。

おそらく色んな店で同じ手段を使い、複数冊をゲットしているのだろう。現に今メルカリを開いてみると、定価の何倍もの値段で多数出品されている。

そこまでして小銭を稼ぎたいのだろうか。GLOWは基本重版はしない雑誌だ。欲しくても買えなかった人たちがやむをえず転売ヤーから購入することも多々あるのだろう。

こんな時にしか雑誌も売れないのだからつくづく嫌になってくる。転売ヤーとか全員逮捕されたらいい。

仕事終わり、駅に着くと改札付近が何やら騒がしい。何だろうと思い見てみると、ワイシャツ姿の若いサラリーマン二人が駅員に取り囲まれていた。

少し離れた所には20代くらいの女性が二人。こちらも別の駅員と何かを話している。

漏れ聞こえてくる会話によると、サラリーマン二人組の片方が女性を盗撮した疑いがあり、駅員に話を聞かれているようだ。女性たちが通報したのだろうか。犯人と思われるサラリーマンは必死で否認していた。『いや、違うんですって、盗撮なんかしてませんて!』

周りを見回すと、他の乗客も足を止めて事の顛末を見守っている。自分も少し気になったが、疲れていたし帰ることにした。サラリーマンの声がまだ響いている。『いや、だから撮ったりなんかしませんって!』

結局あのサラリーマンは盗撮していたんだろうか。知るよしもないが、正直小太り、メガネ、ボサボサの頭髪の外見を思い出して『ありゃあクロだな。』と思ってしまった。もちろん他人を外見だけで判断しては良くないに決まっている。しかし、外見を度外視して物事を判断出来る人が世の中にどれくらいいるだろう。

残酷だが、もしこのサラリーマンが福山雅治のようなルックスなら『この人が盗撮なんかするはずないだろ!美人局だろお前ら!』となってしまう。逆に小太り、メガネ、ボサボサ髪のあの男は例え冤罪だったとしてもクロ認定されたに違いない。理不尽だが、世の中こんなことばかりだ。

極端な話、福山雅治なら全裸で街を歩いても罪にならないだろう。それどころか、『福山の新しいファッション、クールじゃん!』となり、男たちはみんなチンポを出しながら歩くようになるはずだ。

バカげた妄想にふけっているうちに、今年ももう半分終わってしまった。

仕事終わり。

6月ももう残り2日だ。今年が半分終わってしまったのか。早い。確かに早いけど、随分長かったような気もするのはやはりコロナがあったためだろう。

もはや、コロナが本格化する前の1月や2月に何をしていたのか上手く思い出せない。思えば平和な時間だったなあ・・。

来月のシフトもほぼ完成した。相変わらず心は沈みっぱなしで浮上する気配も見えない。もう無理はせず存分に心と身体を休めようと思い、今回は有休を多目に使うことにした。

しかし休んだところで何かしたいことも特になかったりする。美味しいものでも食べに行こうか。映画でも観に行こうか。はたまた軽い旅行にでも出てみようか。あまり気分は乗らないが今からゆっくり考えてみよう。

何でもいい、気持ちが少しでも浮き上がるようなことを少しずつでもいいからやっていこう。余計なことは今は考えない。

6月25日、仕事終わりにブログを書く。

すっかり売上もコロナ前に戻ってしまった。けれどやることは山ほどある。明日も色々と大変そうだ。

あー、疲れた・・。しかしコロナなんて一体何だったの?と言いたくなるほど駅も電車も人で溢れている。今日の帰りの電車も、目の前には大きなキャリーを抱えたこれから旅行に行くであろうカップルが座っていた。顔を見ると二人ともまだあどけない。大学生だろうか。二人してスマホをいじりながらあれこれ話している。

大学生で恋人と旅行。最高に幸せだろうなと思う。今から深夜バスに乗り込んで、明日は宿泊先で山ほどセックスするに決まってる。本当にいい青春時代だなあ


学生時代、ついぞそんな機会に恵まれなかった自分にとっては夢のような話だ。この二人が今後仮に別れてしまったとしても、きっと何年かたって今日のことを優しい気持ちで思い出すんじゃないか?そんなことを思った。

俺はといえば、彼らのような幸せな瞬間はもう二度と訪れないような気がしている。思い出すことは昔の数少ないエロ体験。いつかの恋人の、アーチェリーの的のような巨大な乳輪に舌を這わせながら、『何やってんだ俺は』と心のどこかでは覚めていた自分。夜が明けて、鳥のさえずりを聞きながらアナルに舌を這わせていた自分(這わせてばっかりやないか)。

そんな恥ずかしいことを一緒にした人たちの顔も、今ではもうはっきりと思い出せない。



6月ももう1週間ほどで終わりか。

また長いことブログを更新していなかった。というより、出来なかった。今月に入ってますます気分が塞ぎがちになり、文章を考える気力が全く湧いてこないのだ。

そのまま放置になってしまうのも何となく嫌な気がして、とりあえずログインしてみた。しかし書きたいこともほとんどない・・。

仕事をしていようが、休日にゆっくり過ごそうが、気分が晴れることはない。もはやこの先生きていても人並みに人生がうまくいく、なんてことはどう考えてもないように思える。毎日毎日、いくら考えても結局はその結論に達する。

それならやはり自殺で人生を終わらせてしまうほうがいいか。しかし両親をこれ以上苦しませるわけにはいかない。まだそれくらいの理性は残っている。

とりあえずその日その日をなんとかやり過ごすしかない。今日はここまでとしよう。

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