破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2020年06月

6月に入った頃から急激に暑くなった気がする。ここ数ヶ月コロナのおかげで季節を感じる余裕もなかったが、もう夏なのか。

街を歩く人たちもマスクを付けていない人が増えてきたように思う。そりゃこれだけ暑ければ外したくもなるだろう。自分はまだ着けているが、予防目的とかではなく、ただ周囲から白い目で見られたくないだけなのだった。

本音では今すぐマスクなんて外してしまいたい。。

話は変わって、先日中学の同級生からLINEが届いた。この男は友達というわけでもなく、それどころかもう何年も会ってすらいない。以前共通の友達の結婚式で再会し、その場のノリでなんとなくLINEを交換した。それ以来半年に一回程の頻度でメッセージが送られてくる。

『◯◯って覚えてるか?今度独立して自分の歯医者を始めたらしいよ!あと◯◯は自分の店開業したほうだ!◯◯中学の同級生に独立ラッシュだ!!』

開いたLINEにはテンション高めの文章と共に彼らの店や医院のURLが添付されていた。

いつもこんな感じだ。前回は自分の子供が生まれたことだったか。自分や誰かの近況やらを一方的に送りつけてきて、それに対するこちらの返信には決まって既読スルー。そしてこれらのメッセージが全て他の同級生らとの一括送信であることも俺は知っている。

心底どうでもいいと思いながらも一応『そうかー。みんな凄いなあ。』とだけ返信したが、もちろん今回も既読スルーだった。

こいつは自分が気持ちよければそれでいいのだ。仕入れた情報を一括送信で送りつけてきてそれっきり。相手がどう思うかなんてちっとも考えていない。

これ以上この男の気まぐれに振り回されるのも腹が立つので、さっさとブロックして完全消去した。なんでもっと早くそうしなかったんだろう。

わけのわからないまま目の前のことをこなしていたら5月が終わっていた。

いつの間にか6月だ。緊急事態宣言は解除され、街にも人が戻ってきた。このままいけば、コロナも収束していくのだろうか。

結局、先月の売上は前年比186%で終わった。この異常な数字が更新されることはこの先もないだろう。とにかく毎日品出し、レジ、問い合わせ諸々に追われ、落ち着いて物事を考える暇など殆ど無かった。確かに本はよく売れたが、現在の売場は荒れ放題である。

これからまた立て直していかないといけない。

今日は休みだったが、疲れが溜まっていたのか何をする気にもなれず、1日ベッドでグッタリしていた。ここ数ヶ月、常にちょっとした緊張状態にあったように思う。稀に見る忙しさの中で、自分にしては珍しく常に高いテンションで働いていた。

その反動からか、今はもう何をする気にもならない。狂騒の日々が終わり、目の前に残ったのはコロナ以前にあった退屈な日常だけだ。

また閑散とした店でダルい体を引きずりながら閉店まて働く毎日を思うと苦痛すぎて気が遠くなる。

もう誰とも会いたくない。

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