破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2020年11月

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最近は宮本浩次『ロマンス』をよく聴いている。

エレカシ宮本が女性ボーカルの曲ばかりをカバーしたアルバム。元曲が名曲ばかりだし、そもそも宮本がボーカリストとして圧倒的に凄いし、これが悪くなるわけがない。

岩崎宏美『ロマンス』、松田聖子『赤いスイートピー』など、どの曲も良いが、中島みゆきの『化粧』のカバーが自分の中ではベストだった。

この曲は今まで知らなかったのだが、ハマってしまいオリジナルの中島みゆき版も衝動的にAmazon購入してしまった。愛する人と別れる時に普段はしない化粧をする、という歌詞が切なすぎる。

しかしソロ活動が大成功してるのは良いと思うが、エレカシ本体はいつ再始動するんだろう?



このところまた『鬼滅の刃』コミックスの売れ行きが凄い。

1ヶ月前など、平積みで各巻山積みになっており『連載も終了したしさすがに落ち着いてきたね』、などと他従業員と話していたものだが、映画が公開された途端まとめ買いが激増したのだった。

映画の予習か復習か、とにかく売れまくる。結局、公開後数日で大量の在庫は綺麗に無くなってしまった。数日後僅かに入荷した追加分も当然瞬殺。その後も勢いは増すばかりで、『鬼滅ありますか』電話が店に頻繁にかかってくる。正直言ってかなり鬱陶しい。他の業務に支障が出るレベルだ。『すいません、在庫聞きたいんですがきめ…』とお客さんが言いかけたあたりで食い気味に『品切れしております!』と答えてしまいたくなる。 全く、恐ろしい人気だ。

来月の最終巻の発売日は一体どうなるんだろう。呑気に構えていたが、朝の体制をしっかり整えておかないと。

10月のとある休日。

一人暮らしになってもほとんど生活のルーティーンは変わらない。朝仕度をすませ、歩いて10分ほどの喫茶店に行きモーニングを注文する。しばらく本を読んだりスマホをいじったりした後、帰宅し昼飯を作る。その後はずっと在宅。溜まった洗濯物をやっつけたり、寝転がってテレビを観たり…。

近所には商店街があり、3つほどのチェーン系喫茶店が点在している。 どこに入るかはその日の気分で決める。客の入りもそこそこで居心地は悪くない。
部屋探しの時はあまり深く考えていなかったが、ラッキーだったなと思う。

その日の昼飯はナポリタンを作った。ベーコンと野菜を炒めてそこにケチャップとパスタをぶちこめば完成。不器用な自分でも旨く作れる。こういうシンプルな料理が一番いい。

天気もよく、10月にしては暑いくらいだった。料理が上手くいって気分も良かったので昼間からハイボールを飲んだ。外は静かで、時おり通る車の音が聞こえてくるくらいだ。ベランダで洗濯物が風に揺れている。

ふと、もうこれでいいんじゃないかと思った。

結婚とかもう考えなくてもいいんじゃないか。こうやって一人でもそれなりに生きて行けるんじゃないか。働いて、家事をこなして、余裕あるときはこんな風にメシを作って酒を飲んで。

これでいいじゃないか。他人にどう後ろ指さされようが、一人でちゃんと自立して生きていればいいんじゃないか…。

ほろ酔いの頭でそんなことを考えているうちに気がついたら寝てしまっていた。

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