破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2022年01月

年が明けてから早くも10日経った。

去年の鬱屈が晴れて気分も上り調子になることを期待したが、実際はますます塞ぎ混んでしまっている。

もはや何をしていても楽しくない。ここから上昇することなんてもう二度とないんじゃないかと思える。

しばらくは自分を甘やかしながら毎日を過ごそうと思う。じっと耐えよう。自分だけが辛いわけじゃない。みんなそれぞれ頑張っているんだ。

年が明けて早くも5日経った。
正月モードはあっさり終了し、すっかり通勤電車もいつもの風景に戻ってしまった。毎年このぐらいの時が一番寂しく思う。年末年始特有のあのちょっと浮かれた街の感じが子供の頃から好きだ。

大晦日から数日は実家で過ごした。おせち料理やら年越し蕎麦やら、さんざん色々なものを食べて飲んでダラダラと過ごした。

久々に正月番組でも観ようかとテレビを点けたが、どのチャンネルを観ても芸人が出てくる。鬱陶しいなあと思ってNHKに替えると、そこでも芸人が何かの司会をしていて諦めてテレビを消した。もはや芸人はこの日本で全てを司っているのだろう。あらゆるヒエラルキーの頂点が芸人なのだ。いつの間にこんな国になったんだろう。

仕方なくその後はずっとYouTubeを観ていた。それにも飽きるとコタツに横になって惰眠を貪った。起きてからは大して腹も減ってないのにモチを食べたり。

気がついたらもう外は薄暗くて、こんなことなら働いていたほうが幾分かマシだと思った。

年末に購入した山本文緒さんの『ブルー、もしくはブルー』を読了。面白く、かつ考えさせられるストーリー。買って良かった。早すぎる逝去がただただ悲しい。images (4)

12月31日(金)

今年最後の仕事を終わらせ実家に帰った。

年越し蕎麦を食べながら紅白を何とはなしに観ていた。出場者を新聞でざっと眺める。随分馴染みのない人が増えたなと思った。平井大って誰なんだろう。オーサムシティクラブやmiletはいつの間に紅白出るくらい有名になったんだろうか。

きっとSNSなんかで大人気なのだろう。もはや全く付いていけないし、付いていきたくもない。

母親が熱心に観ているのでチャンネルを替えるわけにもいかず、早々に自室に引き上げYouTubeでドミューンの小山田圭吾特番をずっと観ていた。久しぶりに『Drop』や『Fit Song』などの曲を聴いたが改めて驚異的な天才だと思う。以前から思っていたが、この人はミュージシャンというより発明家のようなイメージが自分の中にはある。新たな価値観を音楽で作り出す発明家だ。今回の騒動に色々と思うところはあるが、絶対に終わらせてはいけない才能だと強く思う。

年が変わってからのコーネリアス縛りDJも聴きたかったが、翌日も仕事なので仕方なく寝ることにした。電気を消し、ベッドに横になって思う。

2021年は悲しいままに終わってしまったな。

あれからいまだに悲しいままで、いまだに晴れる気配もない。まるで中学生のように女々しく情けない限りだが、これはもう時間が解決するのを待つしかないのだろう。とはいえ、向こうも決断するまで悩んだのだろうし、自分だけが辛いわけじゃない。

結局は縁がなかったんだ。

そんなことを堂々巡りに考えているうちに年が明けていた。どこかで花火の打ち上がる音が聞こえる。
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