破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2022年03月

先日立て続けに二人の方から『MUSICA』(音楽雑誌)来月号の予約が入った。

普段は予約などほとんど入らない雑誌だ。何だろうと思い検索すると表紙が藤井風だった。後で分かったのだが、表紙になることが発表されてから全国の書店で予約が殺到しているらしい。

人気なのは知っていたがまさかここまでとは。もはや完全に藤井風の時代が来ているようだ。きっとこれから知らない人がいないくらいメジャーになっていくのだろう。音源はCM曲くらいしか知らないのだが、この機会にアルバムをしっかり聴いてみようかなと思う。そういえば関ジャムでも以前プロデューサーたちに大絶賛されていたな。

最近はもう雑誌はほとんど売れていなくて(全盛期の売上の半分以下)、特定の誰かが表紙になったり、いい付録の時にポツポツと予約が入るくらいだ。

数年前まで飛ぶように売れていた女性誌もいまや見る影もない。ほとんどの情報がスマホでフォロー出来るようになってしまった今、雑誌の需要はもう無いのだろうか。寂しい限りだ。





ブログに書き残すまでもない平凡な毎日が過ぎていった。

ただひたすら職場に向かい、雑務をこなし、疲れて帰宅した。休日はYouTubeばかり観て過ごした。

冷蔵庫に入れっぱなしになっている豚肉の状態と、燃えるゴミの日に時間までに起きられるかどうかだけが気がかりだ。

ルースターズと藤色邦博と柴田聡子をずーっとリピート。今週はそこに徳永憲の新譜が加わるかも。

全く脈絡がないけれど、またこれからブログを書いていこうか。

このところ仕事が忙しく毎日余裕がない。

やる事が次から次に出て来て、それらを片付けたり誰かに頼んだりしているうちにまた新たなやる事が出て来て‥の繰り返しだ。まるで、ぬかるみに足をとられてうまく歩けないようなもどかしさを感じながら働いている。

やる事が無く時間を持て余すよりはマシだとは思うが、こうも忙しいとさすがにキャパオーバーだろう。他の人にふろうとしても、皆自分と同じような状態で忙しそうにしているため躊躇ってしまう。

そんな状況ではあるが、売場の手入れはこまめに行わなければいけない。特に店頭や新刊売場は店の顔だ。ここをおろそかにしていると店はすぐにダメになっていってしまう。

先日は西村京太郎が亡くなった。ネットニュースで知ってすぐ目立つ場所に著作を集め、追悼コーナーを作った。膨大な作品量のため店内在庫だけでもかなりのものだ。もはやこのままずっと生き続けるんじゃないかとすら思っていたため、訃報はショックだった。数年前『アウトデラックス』に出た時の優しそうな語り口が印象的だ。どんな人でも必ず死ぬんだな、と当たり前のことを思った。

文庫やノベルスを集めながらふと周囲を見渡す。文芸売場には先月亡くなった西村賢太の追悼コーナーがある。隣には石原慎太郎の同じ追悼コーナー。その近くには瀬戸内寂聴のものもある。

売場の目立つ場所が死者ばかりってどういうことなんだよ。思わずマスクの下で一人突っ込んでしまった。こうも死者に囲まれているとまるで黄泉の国に誘われているようで、危うい気持ちになってくる。

しばらく更新しない間に3月になってしまっていた。

何か理由があったわけでもなく、単純に書くようなことが無かっただけだ。いつもと変わらず仕事に行って帰宅してを繰り返していた。代わり映えの無さすぎる毎日にうんざりするけれど、何か新しいことを始める気もない。

婚活関連も今は何もしていない。相変わらず1人だ。もうずっと死ぬまでこんな感じなのかなという気さえしてくる。

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最近は藤井邦博さんの『木々』を繰り返し聴いている。聴けば聴くほどに身体のすみずみまで染み渡るようで、一向に飽きる気配がない。ストリーミングには無いので実家用と住んでる部屋用と二枚欲しいくらいだ。

毎週山のように新譜が発売され続けているが、もうほとんど興味もない。同じアルバムをひたすら繰り返して聴く。別にそれでいいじゃないか。今はそう思う。

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