破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2022年11月

久々の東京はあっという間に終わってしまった。

冨樫義博展に行って、喫茶店でコーヒーを飲んで、東京駅近くのおでん屋で軽く飲んで終了。翌朝の早番勤務のため遅くまで過ごすことも出来ず、なんとも慌ただしい時間になってしまった。

おでん屋はたまたま通りかかって決めた店だったが、人気店なのだろうか。最初は数組しかいなかった客は気が付くと満席になっていた。その後も次々と客が訪れる。自分達は愛想の無い女将にうんざりして早々に店を出たが、おでん自体は悔しくなるくらい旨かった。きっと接客が気にならない人にとっては最高の店なのだと思う。

話題は田原の二人の子供のことが中心だった。上の男の子は小学校四年で、習い事を2つしているという。

『俺たちの頃って学校から帰ったら大抵誰かの家に集まってゲームとかサッカーとかしてただろ?今ってそういうのほとんどないのよ。コロナのこともあるけど、大体みんな習い事してるから集まって遊んだり出来ないんだってよ。』

中にはほぼ毎日習い事がある子も珍しくないそうだ。子供は子供で大変だなと同情してしまった。きっと本人らにとってはそれか当たり前なのだろうけど。


田原とは東京駅の改札で別れた。

お互い年をとって中年になった。随分くたびれたけど、あの頃の思い出があればまだ少しは頑張れる気がする。

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先日まで色々と余裕がなく、1週間ほどブログを更新出来なかった。

その間にアクセス数はみるみるうちに減少しランキングも綺麗に転げ落ちていった。たった数日の沈黙で100位以内ギリギリまで真っ逆さま。しょせん素人中年の日記ブログなんてこんなもんである。

そうなると、改めて更新頻度が少ないのに一向に上位から落ちてこないブログの凄さがよく分かる。別にこのランキングに不正などはないだろうから、更新しない間も毎日リピーターがアクセスしているのだと思う。いわば熱心なファンが多数いるということだ。

素直に羨ましい。と、同時にめちゃくちゃ正直な気持ちを書くと腹立たしくもある。特に半年や1年、ひどい時は数年単位で更新が無くても一切ノーダメージのブログは『殿堂入り』とかにしてランキングから除外してほしいくらいだ。

まあ、完全な妬みであるが。

そういうわけでまた誰一人興味のないチャレンジをやろうと思う。

『独身カテゴリーランキングチャレンジ②』

期間…1126~1225

条件…独身カテゴリーランキング10位以内に入ること。

失敗した場合…独身カテゴリー追放、ブログ無期限休止


新たなる戦いが今、幕を開ける…

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冨樫義博展、続き。

田原が出てくるのを待つ間、窓から外の景色をぼんやりと眺めていた。

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東京の空が暮れていく。時計を見ると会場入りから二時間近くが経過していた。日帰りだからあとは軽く飯でも食って帰るだけだ。明日は6時起き。帰ったらすぐ寝る準備をしないといけないのだろう。

ふと現実に引き戻され憂鬱が募っていく。また明日険悪な関係のスタッフと顔を合わせなければいけない。なんでこんなことになってしまったんだろう。少し前まではストレスの少ない職場で良かったなんて思っていたのに、まるで遠い昔のように感じる。

もうこの先生きててもいいことなんてないんじゃないか?あと何年生きるのか分からないが、ブログに書けない悩みも含めて考えるともうこのあたりで終わらせたほうがマシな気もする。

ここから落ちたらどうなるだろう。外を眺めながらふと考えたところで田原が出てくるのが見えた。

『随分遅かったな。』何をアホなことを考えているんだ俺は。そこまで突き抜ける気なんてさらさらないくせに。自分のような臆病な人間はたとえどういう状況になったとしても、みっともないくらい生にすがり付くのだろう。

その後は東京駅近くのおでん屋で飲んだ。何の前知識もなく決めたのだが、女将の塩対応がひどくすぐに入ったことを後悔した。付き出しとおでん3つほどを食べたところで耐えられなくなり店を出ると、数歩歩いたところで田原も『あれはないわなあ』と言った。




11月18日(金)

休日。

朝から高校からの友人『田原』(仮名)に会うために東京へ向かう。新幹線はコロナ全盛期の頃が嘘のように超満員だ。三人がけ席の真ん中まで綺麗に埋まっている。

数日前に窓側の席を予約しておいて助かった。もちろん自分の隣も見知らぬ女性客が座っている。前を通る時に軽く会釈をしたのだが、一切反応は無い。キヨスクで買ったサンドイッチを食べる気満々だったのだがやめておいた。

しかしこのところ余裕が無い。今日も田原と会ったら夜にはまた新幹線でトンボ帰りだ。せっかくの東京なので宿泊しようと思っていたのだが、どうしてもシフトの都合がつかなかった。おまけに明日は早番で6時起き。

何なんだよ全く‥。流れていく景色を眺めながらため息をつく。余裕の無い毎日、荒れたままの人間関係。楽しみにしていた用事なのに一向にテンションが上がってこない。スマホをいじるのにも飽きて眠ることにした。

東京駅に着き田原と落ち合う。『久しぶりだな。』会うのは4月以来だが、随分と疲れているようだった。笑顔にも力が無い。聞くと仕事が相当に忙しいらしく、肉体的にも精神的にも参っているという。夜中にも取引先から電話があることもざらで、ほとんど寝られないまま翌朝出勤することもしょっちゅうだそうだ。

忙しいとは聞いていたが想像を超えていた。こちらの状況もこぼしたかったのだが、そんな話を聞いた後では何も言えなくなってしまった。

『結婚してなかったら間違いなく転職してるだろうな』毎晩夜中に帰宅するため、二人の子供と触れ合う機会が少ないのが最近の悩みだという。

久々の再会で色々と話したかったのだが、何ともしょっぱい気分で目的地に向かうこととなった。

そしてたどり着いたのは六本木ヒルズである。

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冨樫義博展、とても良かった。

人数制限がかかっていたにも関わらず、会場内は凄まじい人の数だった。じっくり見て楽しむなんてとてもじゃないが出来やしない。それでも原画を間近で見て、『あーこんなシーンあったなあ』とか話しながら歩くのは楽しかった。

ジワジワと進む列に合わせて見ていくと、出口までは二時間ほどかかっただろうか。会場は『幽々白書』、『レベルE』、『HUNTER×HUNTER』の3つのエリアに分かれていたのだが、やっぱり『レベルE』のところは皆若干ポカーンとしていたような気がする笑。

混雑は凄かったがとてもいい時間だった。

改めて幽々白書のコミックを全巻一気読みしたいと思った。会場の最後はグッズ売場になっていて、ここもまた大盛況だった。

特に買うものも無かったため出口で田原を待っていたのだが、一向に出てこない。一体何やってるんだ?と不審に思っていると、山ほどグッズを抱えた田原がようやく姿を現した。18000円分購入したそうだ。どんだけ買うの・・。

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11月16日(木)

息つく暇もなく瞬く間に過ぎ去った三日間だった。

昨日は疲れてブログを書く気力もなく、今日は売場変更のため閉店までずっと体を動かし続けていた。 疲れはしたが、理想の売場に少しずつ近づいているような気がして心地良い。しかしそんな余韻に浸る間もなく明日は早朝から日帰りで東京に行かなければならない。翌日は朝から仕事だ。

自分で入れた予定とはいえ、どうして今週はここまで慌ただしいのか。全て放り出してどこかに逃げたくなってくる。

まだ新幹線の予約も全くしていない。ちゃんと指定席が取れればいいのだが‥。

そういえば、前回職場のとある人物と険悪になっていることを書いた。あれから2日たったが、結論から言うと状況は全く変わっていない。交わすのは最低限の挨拶のみである。

『おはようございます』『おつかれさまでした』

それだけ。悲しきディスコミュニケーションである。はっきり言ってやりづらくて仕方がないが、こちらから歩み寄る気は一切ない。どれだけ考えても歩み寄る理由が見当たらない。内心鬱陶しくて仕方ないがこのまましばらくは流れに身を任せようと思う。

休憩時間になり、久々に独身カテゴリーランキングをチェックしてみた。20位以内チャレンジも終了し、複数回更新も止めたおかげで自分のブログはまた以前の順位に戻っている。1日でも20位になれたのはきっとラッキーだったのだろう。

特に誰が注目しているわけでもないが、チャレンジ期間は毎日やきもきしつつもなかなかに楽しかった。落ち着いたらまたやりたいと思う。そのときは15位以内を目指そうか。

(10位以内!!と大見得を切りたいところだがあくまで細かく刻んでおかないと。身の程は充分知っている。)


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