破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2022年12月

今年はもう更新しないつもりだったがこれは書いておかないといけない。



12月某日

遅番勤務から帰宅しアパートにたどり着いた。いつものように郵便受けのダイヤルを回し、中に入っているチラシ数枚を取り出す。回転寿司、エステサロン、インターネット業者の案内…。それら全てを丸めて備え付けのゴミ箱に放り込んだ。これもまたいつもと同じ動作だ。郵便受けの横には大家の『チラシの投函はお断りします!!』なる警告文がしばらく前から貼ってあるが、一向に減る気配はない。

そういえば、この郵便受けにあの人からの返事が入っているのを期待していた頃もあったな、とふと思い出した。

別れた彼女と最後に電話で話したのが21年の8月のこと。それから数ヶ月の間、自分は数枚の手紙を書いて彼女に送った。こんなことをしても意味はない、そう分かってはいながらもどうしても忘れることが出来なかったのだ。しかし、当然ながら向こうから返事が来ることは1度たりとも無かった。最後に手紙を書いたのはちょうど今から1年前のことだっただろうか。

来る日も来る日も郵便受けに返事は来なかった。代わりに入っていたのはチラシの山だ。水道修理、ピザ、塾講師バイト。不動産、ヘアサロン、新規オープンのパスタ屋。毎晩仕事終わりにため息とともにそれらを乱暴に丸め、ゴミ箱に力の限り叩きつけた。

今思えば、その頃の自分はちょっとおかしくなっていたのかもしれない。

彼女が自分の人生から永久に退場していったことがどうしても受け入れられず、毎日苦しくて仕方がなかった。何をやっても上の空で、仕事でもくだらないミスを何度も繰り返した。ストーカー殺人のニュースを観て、うしろ暗い妄想に取り憑かれたこともあったと正直に告白したい。

ふと思い出したのは彼女がSNSをやっているということだった。以前有名人からいいねを貰って嬉しかったとか、誰かがフォローしてくれたとか、そんなことを話した記憶がある。もちろん彼女自身のアカウントは知らないし、付き合っていた頃は気にも留めていなかった。今それを見つけ出せば現在の日常の一端くらいは垣間見ることが出来るんじゃないか?

しかし…そんなものどうやって見つける?手がかりといえばKポップとお笑いが好きなことだが、きっとどのアーティストにも何万ものフォロワーがいるだろう。そんな中から一つ一つ探すなんて現実的ではない。

頭が急速に冷静になっていくのを感じた。こんなことやめておこう。まるでストーカーじゃないか。何をやってもあの人が戻ってくるわけではないし、たとえ見つけ出したとしても虚しくなるだけだ。

潔く忘れよう、それしかないんだ。俺はスマホを脇に追いやり布団に横になった。


疲れたので次回につづく
どうせ誰も見てないし気が向いたら書きます

はあー、何を書こうが一切跳ねることないしもうほんとどうでもいいっすわ。上位メンバーへの嫉妬と憎悪だけが募った1年でした。
また来年。


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さて、2022年ももうすぐ終わりということで、今年書いた記事のアクセス数トップ3を発表したいと思う。とはいえ相変わらずランキングも全く振るわない大過疎ブログである。(ほんっとうに、悲しくなるくらい過疎。神メンバーさん、アクセスアップの秘訣マジで教えてください。)トップ3とはいえ、なんら誇れる数字ではないので具体的な数字は割愛させてもらう。

さて、まずは第3位!

『はぁぶさぁぁぁぁぁ!!!!』

まさかのはぁぶさぁぁぁ!!!が3位にランクイン!!どうでもいいことだが、適当に作った『はぁぶさぁぁぁ!!!』という言葉はわりと使い勝手がよく気に入っています。『髪をはぁぶさぁぁぁ!!とかきあげ』とか、『はぁぶさぁぁぁ!!!と車が走り抜けていった』など、汎用性が高いのでぜひ使ってみてください。うん、全くもってどうでもいいな。

続いて第2位!!

もう会うのやめとけや!!!

なんとこの愚痴まみれの記事が2位!!これは驚きでしたね~。時間にルーズ、会話しては相手を否定してばかり、といたって自己中心的な先輩『キングさん』に身の回りの人物をあてはめた方も多かったのでしょうか?!キングさん、おめでとうございます!!もう頼むから誘ってこんといてや~!!



さあ2022年『破滅に向かって』、最多アクセスを獲得した栄えある第1位は!!!!!

Eという男のこと


2位3位を圧倒的に引き離し、ぶっちぎりで1位を獲得!!!これは自分でも驚きでした。(ちなみにこの記事だけコピーして友人たちに送りつけたらまずまず好評だった)

やっぱりEさん、アンタはすごい!!これはもう俺じゃなくて完全に君の手柄だよ!!本人は一切笑わせるつもりはないところも最高!ほんまありがとう!!エガミありがとうなあ!!感謝!!LINEブロックしてるけど。

さて、今年の更新はこれが最後です!皆さまありがとうございました!!!来年からは週一更新で常に20位以内にいるのが理想ですね。まあ自分の場合そんなことは絶対に不可能ですがね!

皆様、よいお年を~!!!!












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12月28日(水)

今年も残すところあと数日となった。

年内の入荷も今日で最終だ。明日からしばらくは出版社や取次も休みに入り休配となる。この期間は店内の大掃除、窓ガラスの清掃、バックルームの粗大ゴミ処分など、普段は出来ていないことにあてようと思う。

難航していた来月のシフトもようやく完成した。残念ながら正月三ヶ日は見事に全て出勤となってしまった。毎年のことだがこの時期は皆休み希望を出すため、ギリギリの人員で回すのが常だ。まあそりゃ正月くらいは彼らもゆっくりしたいだろう、しかし…。予想はしていたがやはり内心はガックリきている。

まあ仕方がないじゃないか、別に休みだったとしてもやることは特に無いし。とはいえ、こちらが必死に働いている時にのんびりテレビでも観ながら笑っているパートたちを想像すると、苛立ちが募ってくるのも事実だった。三ヶ日は無理だとしても、どこかで連休が取れないものだろうか?

改めてシフトを眺め、とある1日に目星をつけた。これは、もしかしたらいけるかもしれない…。俺はコミックの品出しをしている主婦Zさんに歩み寄った。

『すいませんZさん、ちょっと大事な話があるんですが…』

『え、何ですか?!』こちらの剣幕に気圧されたのか、Zさんは明らかに動揺している。

『はっきり言ってね、どうしても正月休みが取りたいんですよ。』

『ハーハーハッッ!!直球ですね笑』Zさんは豪快に笑った。

『はい、直球です!なので、◯◯日の朝入れませんか?!』

交渉には余計な小細工はせず、ストレートにいったほうがうまくいく場合もあると聞く。

『ええ、大丈夫ですよー。怖い顔してるから私何かやらかしたかと思いましたよーハーハーハッ!!』

交渉成立。ネゴシエーター、今回も勝利である。

大げさすぎるくらいのアクションでお礼を言いZさんに深々と頭を下げる。ふと、Zさんの笑い声になんとなくデジャヴを感じた。何だろうと思い返すと、幼い頃に観たドリフのおばちゃんの笑い声と全く同じことに気付いたのだった。

無事、連休を勝ち取ることができた。そうと決まればもうこの場に用はない。いまだドリフ笑いを続けているZさんを無視し俺は品出しに戻っていった。

『ハーハーハッ!!!』

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12月26日(月)

休日。

いつもの喫茶店で友人たちへの年賀状を書いた。

最近はLINEやメールなどで済ませてしまう人も多いそうだ。職場のパート主婦も『書くのが面倒で今年はだいぶ枚数を絞ったんですよ』、などとこの間言っていた。聞くと旦那さんの仕事先の関係で数百枚書かなければいけないのだという。

確かにそこまで送る相手が多いと止めてしまいたくもなるだろう。その点自分は毎年たったの数枚で済むから何一つ苦にならない。交遊関係が狭くて良かったなと思う瞬間だ。

数十分後友人たちへの年賀状を書き終え、すっかり冷たくなったコーヒーに口をつける。今年は一人喪中になったので用意していたハガキが一枚余ってしまった。せっかく買ったのに余らせるのもな…、と思い代わりの人がいないか考えてみたが、思い当たる人は誰もいない。別れた彼女にでも平気な顔して送ってみるか?『今年もよろしく!!またいっぱい遊ぶんやでぇ~!!』なんて書いて滑り倒してやろうか。

馬鹿げた妄想はそこそこにして、今年はどんな一年だったかを思い返してみる。特に大したことは何も無かった。強いて言えば『ブログのことばかり考えていた一年』だ。特に後半は更新頻度もグッとあげて自分なりに頑張ってみた。

残念ながらそれでアクセス数やランキングが大きく変わることは無かったが、自分なりに楽しめてはいたと思う。ただし他のことがやや疎かになっているので、来年からはもう少し時間の使い方を改めたい。もっと本を読みたい。映画も観たい。バカげたYouTube動画を見る時間を減らしたい。人生の折り返し地点はもうとっくに過ぎているのだ。

喫茶店を出てポストに完成した年賀状を投函する。家に戻りホサカ(地元の友人)にLINEを入れた。

『年賀状今日投函したよ。悪いけど元日には間に合わないかもしれない。
来年もよろしく。残念ながら2022年はノーセックスで終わりそうだわ。』


追伸…コメント、拍手などわざわざ押していただいた方、ありがとうございました。こんな場末中の場末を漂う過疎過疎ブログを読んでもらって大変励みになっています。また更新していくのでよろしければ生暖かく見守ってください。

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12月24日~25日

この2日間は朝から晩まで働き詰めだった。

言うまでもなくクリスマス商戦の最終ピークである。ラッピングはもちろんのこと、書籍の問い合わせも通常より多く、歩いている時も度々問い合わせに捕まってしまった。

ようやく帰宅し、買ってきた適当な飯を食べてしばし呆然としているところだ。さっさと風呂に入って寝たいのに寒すぎて体が動かない。

もう全てが面倒臭い。

今月は本当に早かった。コロナでダウンした従業員たちの代わりに休む間もなく働いて、気がついたらもう残り僅かになっていた。仕事以外大したことは何もしていない。楽しみにしていた忘年会も流れてしまった。ホサカ(地元の友人)は『また年明けに改めて集まろうか』と言ってくれたけど、似たようなことが起こる可能性を想像すると怖くて店も予約できない。(予約キャンセルの電話をかけるのはどれだけ気がとがめるか…。)

結局リスケすることも出来ず集まり自体が流れてしまうんじゃないか。

昨日はクリスマスイブだった。ホサカとは忘年会が無しになったことを告げて以降連絡を取っていない。あいつはどんなクリスマスを過ごしているのだろうか。

そういえば、今年のクリスマスはちょうど土日だ。翌日は日曜日で仕事のことを気にする必要もない。これは…最高のシチュエーションなんじゃないか。奥さんとかれこれ数年来のセックスレスになっているホサカに向けて応援の意味を込め、三たびB'z稲葉風のメッセージを送った。

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しかし、既読にはなったものの朝になってもホサカから返信がくることは無かった。

あれ、もしかしてさすがにしつこくて怒ったかな?とやや不安になっていると昼頃になって全く無関係の返信が届いていた。


『氷川きよし、紅白で何回ドラゴンボールの歌うたったら気が済むんだよ。もうお前が限界突破してるのは充分分かったから。』


いや、そんなこと俺に言われても…。

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