破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2022年12月

先日ブログに書いた連勤の真っ最中の12月某日、とある飲み会に誘われて行ってきた。

休日出勤が夕方頃に終わり、事務所で帰り支度をしていると知り合いのM店長からLINEが届いた。開いてみると、系列店の社員数人で飲むからよかったら来ないかと書かれている。

珍しいこともあるものだと思った。仕事関係の人間から飲み会に誘われるなど滅多にないことだ。ましてやこのコロナ禍になってからそういった機会はますます減っている。LINEに書かれている場所を確認すると行けない距離ではなかった。かなり疲れていたのでどうしようか少し迷ったが、これを逃すと次はおそらく無いだろうと思い向かうことにした。

『OKです、今から向かいますね。』

指定された場所は某駅前の大衆居酒屋だった。店に入るとすぐそばのテーブルにいたM店長が笑顔でこちらに手を振っているのが見えた。メンバーは他にK店長、A店の女性社員がいる。いずれも他店のヘルプなどで挨拶を交わすくらいの関係だ。うまく話せるかやや不安を覚えたが、気の良さそうな人たちですぐにそんなことは気にならなくなった。

一通り仕事の愚痴を言い合った後は、少しずつ話がそれ以外の方向へ向かい出した。中でも女性社員の話が印象的だった。なんでも彼女は数ヵ月前に10年近く付き合った恋人と別れたのだという。他の二人もそのことは初耳らしく驚いていた。


『えー、10年も付き合ったのになんで?』M店長が言う。

『それなんですけど聞いてくださいよ!』日本酒をグッと一息に呷った後で女性社員は言った。既に彼女はビールを4杯ほど飲んでいる。相当飲める口なのだろうか、顔色はちっとも変わっていない。

女性社員の話はこんな感じだった。

恋人とは学生の頃から10年近く付き合い、結婚の約束もしていたという。二人は男の実家に行き、そこで両親に結婚する意思を伝えることに決めた。しかし、当日いざ実家に着き、食事をしながらあれこれ会話をしていても男のほうはなかなか話を切り出そうとしない。その日は泊まることになっていたため、女性社員は翌日に言ってくれるのかな、と思って眠ったそうだ。

それなのに次の日になっても一向に男が話を切り出そうとしない。そうこうしているうちに出発の時間が来てしまった。『また来てくださいね!』と笑顔の両親たちに見送られてモヤモヤしながら家を出たという。

駅までの道すがら、女性社員はたまりかねて男に詰めよった。『ちょっと!ずっと待ってたのになんで話をしないのよ!』

すると、男はうつむきがちにこう言ったという。

『ごめん、言うつもりだったんだけどいざその場に直面したらなんか違うな、と思ってしまって…。』

『はぁぁぁ?!!なんか違うって何なのよそれはぁぁ!!?』

そこでブチギレた彼女は男を置いて一人で帰ってきてしまったそうだ。

『それから一度も会ってませんね。なんか違うと思ったのならもうお別れしましょう、って後からLINEして、向こうも分かりましたって返事きて、それっきりです』

女子社員が一通り話し終わるとM店長たちは『ひでえー!!』と笑い声をあげた。彼女もすっかり吹っ切れているのか、まるでおもしろエピソードを披露するかのように淀みがない。きっと色んなところで同じエピソードを何度も話しているんじゃないだろうか。話の始まりからオチまでまるで芸人のエピソードトークのように完成されている。

それにしても10年付き合ってその終わり方は何とも寂しい気もするし、そこまでいく前になんとかならなかったのかとも思う。皆は口々に男のほうを責めていたが、自分は『何か違うな』と思ってしまった気持ちもなんとなく分かる気がしていた。

結局三時間くらいその店にいたのだろうか。疲れてはいたが、何度も大笑いして楽しい時間だった。

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12月20日(火)

久しぶりの休日。

結局朝喫茶店に行った後はずっと部屋にいた。どこか出かけようかとも少し思ったが、このアホ寒さにうんざりしてやめてしまった。今月は部屋にいる時はもうずっと暖房を付けっぱなしだ。風呂も毎日お湯を溜めている。きっと次回の電気代とガス代はとんでもないことになるだろう。

最近は改めてシロップ16gの新譜を聴いている。

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ライブに行った当時はまだ発売して間も無かったので正直なところ今一つピンと来ていなかった。随分優しいアルバムだなと思ったし、なんか地味だなとも感じた。けれどもそれから繰り返し聴き続け、だいぶ自分の中で咀嚼出来た今では新たな代表作じゃないかと思っている。全曲良い。14曲とかなりのボリュームなのに通して聴くのが全く苦じゃないし、終わったらまた始めから聴き直したくなる。

今回は曲もさることながら、自分の中に刺さる歌詞が多かった。以下思い付くままに抜粋。

『哀しいことがあっても話し掛けないでね 嬉しいことがあっても話し掛けないでね』
『来世にはお煎餅屋になりたくて お砂糖とお醤油が奏でる至高のマリアージュ』
『走馬灯には編集機能ないらしい』
『開始10分で殺される俳優さんに感情移入してたら ストーリーわからん』

とかく暗いイメージで語られることが多いシロップだが、五十嵐のクスッと笑えるようなユーモアセンスが自分はとても好きだ。


はー、疲れたなあ…。


従業員の複数コロナ感染に端を発した超連勤がようやく一息ついた。今日は久しぶりの完全オフだ。いつもの喫茶店で熱いコーヒーを前にこのブログを書いている。

ただひたすら品出し、ラッピング、レジをして毎日は過ぎていった。あとはクリスマスまでなんとかしのげればいいだろう。全く、師走の空気に浸る余裕もない。年賀状もまだ手付かずだ。早く書いて元日に間に合うようにしないとは思うが、今日はなにも考えずただ心と体を休めたい。

それなりに思うこともあったのでまた書いていきたい。







絶賛連勤中だ。

早くちゃんとしたブログを書きたいのに、帰りはいつもより遅いわクリスマス前でアホ疲れるわで全くもって時間がない。

帰宅してメシをすませて風呂に入ればあとは寝るだけ。

いい加減にしろやクソッタレが!

『1ヶ月独身カテゴリー10位以内チャレンジ』

・期間→11月26日(土)~12月25日(日)

・成功条件→独身カテゴリーランキングの10位以内に入ること。

・成功した場合→独身カテゴリー続行
 失敗した場合→独身カテゴリー追放、ブログ無期限休止


さて、まだ期日までには余裕があるが本日を以てチャレンジを中止しようと思う。

理由はシンプルで、10位以内常連のいわゆる『神メンバー』の足元にも及ばなかったからだ。

本当に、全く手も足も出なかった。それどころか20位以内にすら一度も入ることが出来ない始末だ。

完敗…いや、それ以前にまともな勝負にもなっていない。

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『くやしいです!!!』


一体どうやったら神メンバーのような人気ブログになることが出来たのだろう。彼らに一人ずつアポを取ってインタビューしていきたいくらいだ。『ここまで上り詰めるための秘訣なんかあったら、教えていただけませんか?』

神メンバーさん、もしここを見ていたらご一報ください。最近はあなたたちに憧れすぎて他のことが何も手につきません!

まあ、あのお方達はまずこのブログを読んでいないとは思うが笑





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