5月30日(火)
早いもので5月ももう終わりだ。GWが終わったあたりから本当にあっという間に過ぎ去ってしまった。
旅行にも行った。系列店へのヘルプにも駆り出された。先月のようなトラブルは無く内心ホッとしているが、特に心を動かされるようなことも無かった。
売上は相変わらず前年比を大きく割っている…のだが、最近ほんの少し復調傾向にある。少し離れた駅前にある書店が先日店を閉めたのがその原因だろう。
老夫婦が2人でやっていた個人経営の店だった。昔はどこの駅前にも一つはあった、いわゆる『街の書店』だ。仕事帰りなどにたまに立ち寄ったことがあったが、小さな店とはいえ棚はしっかりと管理されていた。新刊もメジャー版元どころはもちろん、専門書もそつなく仕入れられている。きっと店主が一冊一冊事前注文をマメに行っていたのだろう。店内はいつ行っても綺麗に整頓されており、静かで落ち着いた空間だった。
先日店の前を通ると『閉店のおしらせ』と書かれた紙が閉じたシャッターに貼られていた。主に体力的な要因で店を閉めることを決めたという。シャッターのすぐ側には空になった幼年誌のラックが無造作に放置されていた。長年使われていたのだろう、緑色の什器はところどころ色が剥げ落ちている。
自店の売上はちょうどそのあたりから少しずつ増え始めている。老夫婦の店のお客が流れてきているのだから当然だろう。
特に嬉しいわけでもなく、あるのは本を買える場所がまた一つ減ってしまったという現実だけだ。そう遠くないうちに自分の勤務店もその役割を終え、この街から書店は消えてしまうのだろうか。
早いもので5月ももう終わりだ。GWが終わったあたりから本当にあっという間に過ぎ去ってしまった。
旅行にも行った。系列店へのヘルプにも駆り出された。先月のようなトラブルは無く内心ホッとしているが、特に心を動かされるようなことも無かった。
売上は相変わらず前年比を大きく割っている…のだが、最近ほんの少し復調傾向にある。少し離れた駅前にある書店が先日店を閉めたのがその原因だろう。
老夫婦が2人でやっていた個人経営の店だった。昔はどこの駅前にも一つはあった、いわゆる『街の書店』だ。仕事帰りなどにたまに立ち寄ったことがあったが、小さな店とはいえ棚はしっかりと管理されていた。新刊もメジャー版元どころはもちろん、専門書もそつなく仕入れられている。きっと店主が一冊一冊事前注文をマメに行っていたのだろう。店内はいつ行っても綺麗に整頓されており、静かで落ち着いた空間だった。
先日店の前を通ると『閉店のおしらせ』と書かれた紙が閉じたシャッターに貼られていた。主に体力的な要因で店を閉めることを決めたという。シャッターのすぐ側には空になった幼年誌のラックが無造作に放置されていた。長年使われていたのだろう、緑色の什器はところどころ色が剥げ落ちている。
自店の売上はちょうどそのあたりから少しずつ増え始めている。老夫婦の店のお客が流れてきているのだから当然だろう。
特に嬉しいわけでもなく、あるのは本を買える場所がまた一つ減ってしまったという現実だけだ。そう遠くないうちに自分の勤務店もその役割を終え、この街から書店は消えてしまうのだろうか。