破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2023年05月

5月30日(火)

早いもので5月ももう終わりだ。GWが終わったあたりから本当にあっという間に過ぎ去ってしまった。

旅行にも行った。系列店へのヘルプにも駆り出された。先月のようなトラブルは無く内心ホッとしているが、特に心を動かされるようなことも無かった。

売上は相変わらず前年比を大きく割っている…のだが、最近ほんの少し復調傾向にある。少し離れた駅前にある書店が先日店を閉めたのがその原因だろう。

老夫婦が2人でやっていた個人経営の店だった。昔はどこの駅前にも一つはあった、いわゆる『街の書店』だ。仕事帰りなどにたまに立ち寄ったことがあったが、小さな店とはいえ棚はしっかりと管理されていた。新刊もメジャー版元どころはもちろん、専門書もそつなく仕入れられている。きっと店主が一冊一冊事前注文をマメに行っていたのだろう。店内はいつ行っても綺麗に整頓されており、静かで落ち着いた空間だった。

先日店の前を通ると『閉店のおしらせ』と書かれた紙が閉じたシャッターに貼られていた。主に体力的な要因で店を閉めることを決めたという。シャッターのすぐ側には空になった幼年誌のラックが無造作に放置されていた。長年使われていたのだろう、緑色の什器はところどころ色が剥げ落ちている。

自店の売上はちょうどそのあたりから少しずつ増え始めている。老夫婦の店のお客が流れてきているのだから当然だろう。

特に嬉しいわけでもなく、あるのは本を買える場所がまた一つ減ってしまったという現実だけだ。そう遠くないうちに自分の勤務店もその役割を終え、この街から書店は消えてしまうのだろうか。

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その後、居酒屋でしこたまビールを飲み、

浜松餃子を堪能し、

ボクの浜松旅行は幕を閉じたのでした。


浜松旅行・完

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予約したホテルへチェックインするために向かう道すがら、ふと考えていた。

『来月でもう2年か…。』


それは前の彼女と最後に会ってから経過した年数だった。本当に、呆れるくらいに時間の流れは早い。この2年間、新しい出会いを求めて自分なりに色々動いてはみた。その一部は以前のブログにも書いたはずだ。ひょっとしたらひょっとするかも?と気持ちがフワッと浮わついたこともあるにはあった。

けれど、2年が経過して自分は相変わらず1人である。

もうずっとこのままかもしれないなと思うこともある。誰かと愛し愛される瞬間など一生訪れないのかもしれない、と夜中に1人眠れずに頭を抱えることもある。けれど、最近婚活は何一つやっていない。

あの人は今頃新しい相手とよろしくやってたりするんだろうか。それはもう全くわからないし、わかりたくもない。いずれにせよ、知ったところでもう何の意味も持たないのだから。

そんなことを考えながらふと尿意を覚え、偶然目の前にあった公衆トイレに入った。チャックを下ろしいつものように小用を足していると、誰かの話し声のような物音が聞こえてくる。

『とっつぁんよぉ…』

『え?』

おもむろに顔を下に落とすと、自分のチンポがこちらに向かって話しかけているのだった。

『おい、とっつぁんよぉ…』

『ええ?!何だよこれ?!』

『いや、別に驚かなくていいから。とっつぁんよぉ、俺は情けないよ。』

『情けないって、何が?』

『いい加減新しい相手を見つけてくれよ。この2年寂しい思いをしてんだよこっちはよ』

『すまん…』

『いや、謝るのとかいいから。2年なんもなしってヤバイよあんた。もう乾ききってますわこっちは。やっぱりあんたもまた潜りこみたいだろ?潜り込ませてくれよ。あんたの右手はもう飽きたんだわ』

『ほんと、すまん…』

『だから謝んなって。別に素人っていってんじゃねえよこっちは?風俗でもいいじゃねーかよ。何をカッコつけてんのさ?』

『風俗はどうにも気が進まないんだよなあ…』

『強がんなや!そんなこと言ってないで…』

まだ話は続いていたが、俺は強引にそいつをしまいこみチャックをたくしあげた。全く、ベラベラとよくしゃべるチンポだ。俺だってこのままで良いわけはないことくらい分かっている。

『とりあえず、今は楽しい旅行の時間なんだよ…』

何も聞こえなかったことにして、俺はホテルまでの道を歩いた。








サクッと終わらせる。

浜松駅に着いたのは昼過ぎだった。ちょうど腹も減ってきたところだったので、駅ビルの中の寿司屋でランチとする。握りセット2180円。今回は節約旅にしようと思っていたのだが、早速贅沢をしてしまった。美味しかったが、値段のせいもあってか客入りはまずまずだったように思う。

腹も満たされたところで駅の周辺を軽く歩いてみる。Tシャツ1枚でも問題なさそうなくらい暑い一日だった。北口と南口をふらりと一周した後、メイワンなる駅ビルの8階に入っていた書店で『あの頃、忌野清志郎と』(ちくま文庫)を衝動買いする。RC時代から清志郎の衣装を担当していたスタッフが書いたものだ。今回の旅行で購入した本はこの1冊のみだったが、ごく近くにいたからこそ書けるであろう裏話が満載で夢中で読んでしまった。

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ああ、また他チェーンで買っちゃったな、とわずかな罪悪感を覚える。自分の勤務店で買えばいいとは思うのだが、本は買いたいと思った時が買い時なのだ。その衝動に抗うことは出来ない。

時計を見るとまだ一時半だ。浜松に来て気がついたのは、意外と行くところがないということだった。食事のリサーチはある程度事前に済ませていたのだが、その他に行く場所がどうにもピンと来ない。自分の旅行には付き物の古本屋もレコード屋もほとんど見当たらず、かといって観光名所もパッとしない(浜松の方、いらっしゃったら申し訳ありません)。

ふと、浜松の繁華街ってどこなんだろう?と検索すると『有楽街』なる場所がヒットした。楽しさの有る街…名前の時点でワクワクするじゃないか。やることもないし行ってみるかとしばらく歩いてたどり着くも人影はまばらで、居酒屋やラーメン屋が軒を連ねるだけのようだった。そのほとんどはシャッターが降りている。

ここは夜になってからが本番なのだろうか。

そうこうしている内にチェックインの時間になり、俺はホテルへ向かった。

つづく…(世界一おもんない旅行記やん)

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そういえばまだ先週の旅行のことを書いていなかった。

決して忘れていたわけではない。頭の片隅には常にあったのだが、なんとなく書かないままになってしまっていた。

身も蓋もない言い方をすると、わざわざ書くような大したことは何もなかったのだ。ただ新幹線に乗って、飯食って酒飲んで終了。写真もほとんど撮っていない。人様に読んでもらえるような要素は全然、ない…。

そんなつまらない旅行記を読む人はいるのだろうか?自信は全くないが、まあひとまず書いてみよう。

今回の目的地は浜松だった。いつものように前日に行き先を決め、深夜にホテルの予約を済ませた。浜松であることに特別な理由はなく、とりあえず『行ったことのない場所、加えて食べ物が美味しそうな場所』という条件を満たしている候補の中から消去法で選んだだけだった。

なんだその決め方は…と自分でも思うが、もう行きたい場所にはここ数年でほとんど行ってしまったのだ。北海道にも行ったし鹿児島にも行った。広島だって香川だって行った。あと残っているところと言えば沖縄くらいか?けれど沖縄に一人旅は少し寂しいような気もする。それに最低でも三連休をとってばっちり予習してから行きたい。金もかかるだろうし。

そんなわけで今一つパッとしない気分で『破滅ズファニーライフ』が幕を開けたのだった。

つづく

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5月28日(日)

ちょうど今は仕事の休憩中だ。

今日は閉店までの勤務。残りの時間は来月のシフトを仕上げて、会議の資料を作って、明日の入荷をチェックして…まあ、それらをこなしているうちに過ぎていくのだろう。

出来ることならもう今から帰宅して夜までずっと寝ていたいのだが。

最近音楽関連のことを続けて書いたらアクセスがググッと下がってしまった。ランキングもボッロボロだ。全く、数日更新しなくても下がらない人も何人もいるのになんでこんなにも弱いんだろうな。自分の不甲斐なさに泣けてくる。

どれだけ注力しても万年Bクラス止まり。この中途半端さはまるで今までの自分の人生のようだ。

10位以内に入りオフ会『破滅ミーティング』を開催するなど夢のまた夢、永遠にありえないのだろう。

最近、独身カテゴリーのメンバーでパーティーを開いたらどんな感じだろう?とふと夢想したりする。

絶対にありえない話なのだが、あの個性豊かな面々が実際にはどんな人たちなのだろうと考えてみたりもするのだ。

パーティー会場に1人ずつ入ってくる。そして自身のブログ名を皆の前で発表するのだ。きっとその度にどよめきが起こるのだろう。夢にまで見たヒーローたちの登場に僕は感情を抑えきれず、声をあげてしまうかもしれない。

『素顔のままでさん!?すげー、本物のえーちゃんだよ!どうぞどうぞ、一番いい席座ってください!!いやー嬉しいなあ!!』

『あっ!あなたが野生のアライグマさんなんですね!お元気そうで何よりです!』

『ヤリまくり金満生活さんじゃないですか!!あのブログ、一体どういう意味ですの!?』

『ぶ○り山谷?すいませんが入室禁止ですね。そこに生卵とカレーあるんで外で食べといてください。』


一生に一度だけの奇跡のパーティー、みんなでやってみないかい?

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