破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2023年09月

9月30日(土)

つまらない旅行記を続けたおかげですっかりアクセスも落ちてしまった。

もっと写真を撮っておけば良かった。もっと色んな場所に行けば良かった。後からいくらでも反省点は出てくるが、どうしてもそれらを改善することが出来ない。何より1人でメシを食っている時に写真を撮るのがものすごく恥ずかしい。誰1人こちらのことなど気にもしていないのは百も承知なのだが。

9月も今日で終わり。今年も残すところ3ヶ月、か。

相変わらず遅番続きで疲れだけが溜まっていく月だった。帰りも遅くなることが増え、最近は真剣に引っ越しを検討している。ブログにも今一つ力を割くことが出来なかった。

予告していた『破滅の秋祭り』もいまだ実施出来ずにいる。なんとかして今月中にやろうと思っていたのだが、どうしても時間が取れなかった。これは痛恨の極みだ。

えろうすんまへん。

まあ、この過疎ブログを読んでくれているわずかな人もそんなことはもうとっくに忘れているだろう。このまま『なかったこと』にしてしまおうか。

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結論から言うと、新潟での夜は昼に引き続きまたしても失敗に終わってしまった。

目星を付けていた店は超満員であっさり断られ、第二第三候補も同様だった。その時点でだいぶテンションは下がっていたが、一縷の望みをかけて入った四つ目の店でもけんもほろろに断られて完全に心が折れた。

どの店もコロナ禍の頃には考えられないほど賑わっている。カウンターで手を叩いてバカ笑いしているサラリーマンを見て俺は思った。そうか、もう完全に新たなフェーズに入ったんだな。飛び込みでサクッと入れる時代は終わったんだ。俺の考えが甘かったよ。

酒を飲める店はまだいくつもあったが、もうそんな気分にはなれそうになかった。繁華街をフラフラと歩き、目に入ったラーメン屋で飯を済ませ、その後1人カラオケで小田和正を半ベソで熱唱して俺の新潟の夜は終わったのだった。

『あした~のぉ なみだ~はぁ あしたながせば~イイイィ!!!』

追伸・・ただ、このラーメン屋が意外にもめちゃくちゃ旨かった。不幸中の幸いというところだろうか。今調べたら『まごころ亭』という名前でした。具だくさんの味噌ラーメン、最高だったなあ。皆、新潟に行ったら寄ってみてやぁっ!!例によって写真はないんやでぇっ!!!

ホテルに戻りベッドに寝転がる。あとはシャワーを浴びて寝るだけだ。全く、なんだこのピリッとしない旅は。ラーメンが旨かったのはまだ救いだが、最後の旅行だと思うとあまりにも内容がしょっぱすぎる。

ふと、昼間の寿司屋で横にいたカップルたちを思い出した。あいつらは今頃どうしているだろうか。スマホの時計を見ると22時30分。そろそろおっぱじめる頃かもしれない。ひょっとしたら4人でスワッピングもありえるか?

気がつくと、無意識の内に右手が下半身に伸びていた。

股間を何度かまさぐった後、その手を止める。やめておこう。今日だけはやめておこう。さすがにこのまま完遂してしまえば本気で泣いてしまいそうだ。

昂った気持ちを沈めるため、俺はYouTubeで『アンパンマン』を再生した。

2日目もあるのだが書いてて全く楽しくないのでこれで終わりにする。

最後の破滅's funny life、これにて終了!

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寿司を食べ終わって店を出ると、外は相変わらず灼熱のような暑さだった。

クーラーの効いていた室内にずっといたから余計に堪える。今年の夏は完全に異常だろう。熱中症になりそうな暑さだ。新潟駅の周辺を散策しようかとも思っていたが、とてもじゃないが出来そうにない。諦めて予約していたホテルへ向かった。チェックインを済ませた後は、夕方までベッドで横になっていた。

少しの間眠っていたようだ。時計を見ると18時前、ようやくメインの時間がやってきた。

飲みに繰り出そうか!!

駅前には居酒屋がいくつもある。事前に下調べを済ませ、店は既に決定済みだ。もちろん、入れなかった場合の第二、第三候補もある。抜かりは、ない。やはり旅の醍醐味といえば飲みだろう。特に新潟ならではの海の幸を存分に堪能しようじゃないか。先程まで沈みこんでいた気持ちが再び浮かび出す。

さあ、飲みに繰り出そうか!!!

はやる気持ちを押さえながら駅前へと足を向けた。Googleマップで場所を調べながら歩いていると、やたら仕事終わりのサラリーマンたちの姿を見かけた。最近の旅ではあまり見かけなかった光景だ。コロナも騒がれなくなって飲み会も復活したのだろうか。なんとなく嫌な予感がした。

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カップルの話は続いた。盗み聞きするつもりもないのだが、真横なので嫌でも耳に入ってくる。

話題は寿司を食べたあとの行先に移ったようだった。

当初の予定通りにしようと勧める彼氏に対し、彼女は暑いからもう歩きたくないとしきりにゴネている。そして、やや期限を損ねている様子の彼氏にこうささやいた。
『外暑いもん。カップルで行けるスパでも行っちゃおうよ。トウマと裸の付き合いしたいなあ…。』

『グフッ』トウマと呼ばれた彼氏は下卑た笑いを浮かべると、『確かに、それも悪くないな』と言った。

『なんだお前らー、もうイチャイチャするつもりか?』もう片方のカップルの男がそう突っ込むと女たちの甲高い笑い声が上がった。

帰る客はおらず、行列はまだまだ進む気配を見せない。俺はこの店を昼飯に選んだことを後悔した。旨そうに寿司を頬張る親子連れ、孫を笑顔であやす祖父母、楽しそうなカップルたち…どれももう自分には一生縁のないような存在に思えて気分がどんよりと曇っていくのを感じた。

数十分後、ようやく案内された席で食べた寿司はそんな気分のせいなのか、うまいのか不味いのかもよく分からなかった。

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9月26日(火)

もう9月も終わりだ。

ふと思い立ち、仕事終わりにコンビニでチョコモナカジャンボを買って近所の公園のベンチに腰を下ろした。いつもならカップルや学生たちがいるはずだが今日は誰もいない。

今年の夏は何があっただろうか。アイスを一口かじってぼんやりと思い返してみる。

そういえば7月末に新潟旅行へ行ったのだった。従業員『敏腕主婦Lさん』が退職する直前で、これが最後の‘破滅's funny life’になるのだろう、などとブログにも書いた覚えがあるのだが、今の今まで放置してしまっていた。理由は簡単で、自分の中で全く盛り上がらなかったからだ。

昼過ぎに新潟駅に到着すると、まずは北の方面にある屋内市場『ピア万代』へ向かった。事前にYouTubeでいくつかの食べ歩き動画を見て予習していたのだが、何人もの人がここの回転寿司を絶賛していたのだ。

調べると駅から歩いて20分程度だという。それくらいならいいかと歩き始めたのだが、これが間違いだった。激烈に暑い。なんだこの暑さは?勝手に海沿いだから涼しいイメージを持っていたのだが、むしろ関西より遥かに暑い。5分もしないうちに汗が吹き出てくるほどだった。

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やっとの思いで店に着くと満席で、店内には待ちの列が出来ていた。この時点でやや気持ちが萎えかけていたがわざわざここまで来たのだ。番号札を取ってその後ろに加わることにする。店内は親子連れやグループがほとんどで自分のような1人客はやはり少なかった。

すぐ後ろで待っていたのは学生男女4人グループだった。どうやらカップル2組で旅行に来ているらしい。彼らの会話が耳にはいってくる。

『でね、カノンがトウマと別れてー、ずっと1人だったんだけどー、こないだの飲み会でリュウセイと意気投合したみたいでー』
『えっ、マジで?!あいつら今付き合ってんの?!』
『いや、まだそこまではいってないみたい。でもリュウセイはホノカのことが気になるみたいで~』
『え、ホノカってレンと付き合ってなかった?!』
『レンくんとはとっくに別れてるよ!知らなかった?』

どうやら彼らの住む世界には『サブロウ』や『ヒデキ』、『ハルオ』は存在していないようだった。

つづく?





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