9月24日(日)
いつの間にか随分と涼しくなった。もう夜だと半袖は肌寒いくらいだ。急激な変化で風邪を引かないように気を付けないといけない。
仕事の合間にアルバイトたちと話すと、彼らも学生なりに色々と忙しいようだ。
2回生男子のキモトくん(仮名)は来月から3ヶ月にわたってオーストラリアへホームステイに行くのだという。円安でお金の面では両親にかなり負担をかけてしまうと言いつつ、その顔は期待に満ち満ちているように見えた。
キモト曰く、ホームステイにおいては配属される家庭によって運命が大きく分かれてしまうのだそうだ。俗に言う‘ホームステイガチャ’というやつである。お金持ちで部屋も広い家族の場合もあれば、その反対もありえるそうで、『今からドキドキもんですよ…』とこぼしていた。
4回生女子のモリモトさん(仮名)は就職先も無事決まり、今は残された自由な時間を存分に謳歌している。サークルやゼミの仲間たちと共に、旅行や飲み会と大忙しのようだ。先日は就職先の集まりに参加し、新卒のメンバーとも意気投合したのだという。
『バッチリでした!やっぱりホワイト企業チェッカーやっといて良かったです!』
『ん、何それ…?』
聞きなれない言葉に首をかしげると、モリモトさんが分かりやすく説明してくれた。一言でいうと、ネットでその企業がブラックかホワイトかを診断してくれるのだそうだ。なるほど、そんな便利なものが今はあるのか。そりゃそうだわな。誰だってせっかく入った会社がブラック企業、なんて悲劇は避けたいに決まっている。
『でもその集まりで早速課題出されてて…。帰ったらレポート作らないといけないんですよ~』
苦笑いしながらモリモトさんは帰っていった。その背中をしばらく眺めながらふと思い出す。
昔B'zのラブファントムという曲の中で、『夢に向かい交差点を渡る 途中の人はいいね』という一節があった。当時は『途中の人って何だ?』とピンと来ていなかったのだが、今ならよく分かる。彼らこそが『途中の人』なのだ。
明るい前途が待っている彼らはとても眩しい。
目を背けてしまいたくなるほどに。
いつの間にか随分と涼しくなった。もう夜だと半袖は肌寒いくらいだ。急激な変化で風邪を引かないように気を付けないといけない。
仕事の合間にアルバイトたちと話すと、彼らも学生なりに色々と忙しいようだ。
2回生男子のキモトくん(仮名)は来月から3ヶ月にわたってオーストラリアへホームステイに行くのだという。円安でお金の面では両親にかなり負担をかけてしまうと言いつつ、その顔は期待に満ち満ちているように見えた。
キモト曰く、ホームステイにおいては配属される家庭によって運命が大きく分かれてしまうのだそうだ。俗に言う‘ホームステイガチャ’というやつである。お金持ちで部屋も広い家族の場合もあれば、その反対もありえるそうで、『今からドキドキもんですよ…』とこぼしていた。
4回生女子のモリモトさん(仮名)は就職先も無事決まり、今は残された自由な時間を存分に謳歌している。サークルやゼミの仲間たちと共に、旅行や飲み会と大忙しのようだ。先日は就職先の集まりに参加し、新卒のメンバーとも意気投合したのだという。
『バッチリでした!やっぱりホワイト企業チェッカーやっといて良かったです!』
『ん、何それ…?』
聞きなれない言葉に首をかしげると、モリモトさんが分かりやすく説明してくれた。一言でいうと、ネットでその企業がブラックかホワイトかを診断してくれるのだそうだ。なるほど、そんな便利なものが今はあるのか。そりゃそうだわな。誰だってせっかく入った会社がブラック企業、なんて悲劇は避けたいに決まっている。
『でもその集まりで早速課題出されてて…。帰ったらレポート作らないといけないんですよ~』
苦笑いしながらモリモトさんは帰っていった。その背中をしばらく眺めながらふと思い出す。
昔B'zのラブファントムという曲の中で、『夢に向かい交差点を渡る 途中の人はいいね』という一節があった。当時は『途中の人って何だ?』とピンと来ていなかったのだが、今ならよく分かる。彼らこそが『途中の人』なのだ。
明るい前途が待っている彼らはとても眩しい。
目を背けてしまいたくなるほどに。