破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2023年12月

12月31日(日)

さきほど、ようやく年内最終勤務が終わった。

今から帰宅し、また明日も普通に出勤だ。年の瀬の空気を感じるような余裕もなく慌ただしく今年も過ぎ去っていく。

今年はどんな年だっただろうか?ブログに限って言えば、コンスタントに更新し続けることが出来てまずまず良い1年だった。中でも24時間ブログが印象に残っている。もう二度とやるつもりはないが、リアルタイムで応援コメントもいただいたりして、しんどいながらもなかなかに楽しかった。アクセス数は残念ながら昨年とさほど変化は無かったが、たまにブログを見返すと拍手が押されていたりしてとてもありがたいと思う。

来年もこの調子でぼちぼち更新していきますのでよかったら暇潰しに読んでやってください。

アクセスしていただいた皆様、コメントや拍手でリアクションを下さった皆様、ありがとうございました。

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12月25日(月)

ようやく連勤の最終日である。

昨日はクレーム対応でさんざんなまでに消耗したが、今日を乗り切れば待望の連休だ。もうあんな最悪なことは無いと願いたい。

体調もようやく戻ってきた。信じるんだ、嫌なことばかりじゃない。ここから先はいいことがきっと起こるはず。そう自分に言い聞かせながら電車に乗りSpotifyを起動させた。

最近はずっとヤスエでんじゃらすおじさんの2曲をリピートしている。





いささか変わった名前のこのアーティストを知ったのはツイッターの誰かのつぶやきがきっかけだった。興味本位でYouTubeで曲を聴いてがっつりハマってしまい、以来Spotifyでリピートし続けている。お笑い芸人と勘違いするような名前だが、それとは裏腹に曲は2曲ともびっくりするくらいの大名曲である。きっとこれからもっと有名になっていくんじゃないか。

『婚前旅行』のMVもいい。カップル役の若い男女が観光地を歩く内容だが、二人の微妙によそよそしい感じがジワジワくる笑。ツーショットを撮っても手は繋がない感じとか…。何より女の子がめちゃくちゃ可愛い。一体誰なんだろう、この女性は。

MVを観ていると、自分にもこんな風に女の子と旅行に行った過去があったなとふと思い出した。もうはるか昔の話だ。色んな場所を巡って、美味しいものを食べて、二人で笑い合って。まるでそんな瞬間が永遠に続くような気さえしていた。

あの時、二人の思いは確かに通じ合っていたような気もする。それなのにどうしてそんな瞬間を続けていくことが出来なかったんだろう。

もうそんな問いには今さら何の意味もなかった。スマホを触るのをやめ、ふいに顔を上げる。車窓から見える空はまるであの日のように雲ひとつ無くきれいに晴れていた。

最悪の気分のままホームへ向かうと、ちょうど電車が近づいて来るところだった。

ドアが開くと同時に多くの乗客が降りてくる。やけに若い親子連れが多い気がするのはやはりクリスマスイブだからだろうか。一番に飛び出した子供がホームを走り回り父親にたしなめられていた。電車内で別の家族はケーキの話をして笑い、また別の老夫婦は年賀状の話をしているようだった。

それら全てが今の自分にはモノクロームに染まって見えた。まったく、クリスマスイブに俺は何をやっているのか。この電車内で一番暗い顔をしているのは間違いなく自分なのだろう。

そのあとの詳細は割愛する。結局その後、系列店から勤務店に移動し、お客様への謝罪の電話や自宅への配達を経て、全てが終わった頃にはすっかり夜になってしまっていた。その間にもクリスマスでごった返す店内の手伝いをこなし続け、ようやく食べ物を口に出来たのは閉店時間を回ってからだ。

精神的にも体力的にも消耗しつくし、残されたわずかな力で更新したブログが当日の『嗚呼、疲れた!!!!!!』というわけである。

ええ、マジで終わってました。


お・わ・り

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12月24日(日)

それにしても最近の独身カテゴリーランキングは壮絶を極めている。ほぼ日替りで『みー子のアロハ生活』と『ぶらり山谷』が首位を奪い合っている状態だ。今日がみー子なら明日は山谷といった具合にお互い一歩も引かない拮抗ぶり。間違いなく今の独身カテはこのツートップが牽引しているといっても過言ではない。まるでケンシロウとラオウのような最強同士の戦い。この血みどろの抗争、最後に笑うのはどっちなんだろう。

その点、この過疎ブログは全くもって蚊帳の外なので気楽なものだ。一時期増えていたアクセス数も最近ではすっかり元に戻り再び上昇する気配もない。盛り上がりそうなネタも全くない。結局今年も去年と大して変わらないまま終わりそうである。

やはり俺みたいなものは実生活でもブログでも“神メンバー”にはなれないのか…、そんなことを考えながらいつもの駅にたどり着いた時、ふとポケットの中のスマホが震えるのを感じた。LINEでも来たかと思ったが、震動は収まる気配がない。え、電話?誰からだ?画面を確認すると勤務店の名前が表示されていた。

午前中のこの時間に店から電話…それは間違いなく悪いことが起こった時のサインだった。嫌な予感しかしない。お願いだから大したことじゃありませんように、そう願いながら電話に出る。

『…もしもし?』

『お疲れ様です、実は先ほどクレームが起こってしまって…』

『マジかぁ…どんな内容よ…?』

嫌な予感は見事に的中した。

従業員からの話をまとめると、概要はこんな感じだ。

先日予約の入った商品を店でちゃんと手配できておらず、店に入荷が1冊もなかったのだという。来店されたお客様がそれを知り激昂。しかもそれはクリスマスプレゼント用だったらしく、『今日中になんとかしろ!』と言い残し帰られてしまったのだそうだ。

『調べたら系列店には在庫が残っているそうで…一応取り置きしてもらってますが…』

『分かった、今からそこに向かって譲ってもらってくるから』

『ありがとうございます…』

か細い声を残し電話は切れた。

最悪だ。今日だけは何事もなく終わりたかったのに。今からはるばる系列店に行って、そこからまた勤務店に戻ってお客様に連絡して…。ひょっとしたら自宅に伺わなければいけないかもしれない。

絶望的な気分で改札を抜けいつもとは逆のホームに向かう。長い1日になりそうだな、と俺は思った。

つづく?

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12月23日(土)

いよいよ12月の売上ピークになるであろう週末がやってきた。ラッピングのラッシュももここを乗り切れば一息つけるだろう。何事もなく無事に終われますように、そう願いながら電車に乗り込んだ。

職場までの道すがら、数日前届いた業務メールのことをぼんやりと思い返していた。年明けに東京での会議が“復活する”のだという。

全国から集まった系列店の人間が一堂に会して開かれるその会議は、コロナが発生するまでは毎年恒例のものだった。コロナの間はずっと中止されていたため、今回実に4年ぶりの開催になる。メールには“社員は必ず出席するように”と書かれていた。

東京か…。想像しただけで心がズシンと音を立てて沈みこんでいくような気がする。もう二度と行くことはないと思っていたが、さすがにこれは休むことは出来ないだろう。

この会議の独特の雰囲気も嫌いだった。過去に何度も出席したが、久々に顔を合わせる社員たちが『わあ、元気だった~!?』などと盛り上がり、さながらプチ同窓会の様相を呈するのだ。それがいくつものグループで繰り広げられる。その内輪めいた感じが見ているだけでも気色悪い。

もちろん社交性の無い自分に話しかける者は誰もいない。

東京。
もう二度と行くことはないと思っていた街。
あの人が今日も働いている街。

まあ仕方がないか。
会議が終わったら関東在住の友人『田原(仮名)』と久々に飲みに行こう。

仕事はおおむね問題もなく無事に終わった。あとはクリスマスを乗り越えるだけだ。そういえば…明日はイブじゃないか。2人目が生まれてからはすっかりセックスレスになっている地元の友人『ホサカ(仮名)』に、今年も恒例のメッセージを送った。もちろん彼の大好きなB'zのネタを絡めながら。

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