破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2024年02月

今日は気力が無いので最近聴いている音楽について軽く。

まずはやっぱりthe birthday。毎日何かしらアルバムを聴いているが、最近のお気に入りはPUFFYに提供した『誰かが』のセルフカバーだ。

『誰かが 泣いてたら 抱き締めよう それだけでいい』
『誰かが 笑ってたら 肩を組もう それだけでいい』

セルフカバーとはいえいつの間にこんな優しさに満ちた歌詞を書くようになったのだろう、チバユウスケは。かつて『愛という憎悪!!』と絶叫していた人と同一人物とはとても思えない。そう、birthdayにおけるチバの歌詞はどれも優しいのだ。もうどこにもいないなんていまだに信じられない。

先日ブログに書いた滝沢朋恵の『AMBIGRAM』も引き続き聴いている。当初は「交信」、「グッドバイ」ばかり聴いていたが、「duda」「sirar」「リンドウ」あたりも好きだし、もう結局全部良い。あとドラムがめちゃくちゃ良い。それにしても、こんなに素晴らしいアルバムなのになぜもっと話題にならないのだろう。ツイッターの音楽オタクの皆さん、肝心な傑作スルーしてますよ。

来月はバンド編成で1日限りのアルバム再現ライブがあるそうだ。関東在住なら間違いなく行っていたんだがなあ…。はぁぁぁぁぁ。

そして今日は柴田聡子の新作アルバムのリリース日だった。ツイッターでは早速絶賛の声が相次いでいる。それも、絶賛どころか激賞に近いものばかりだ。早速ダウンロードして通勤中に聴いてみた。

うーん。

まだ仕事の行き帰りに三周ほどしか聴けていないが、正直言って自分の好きだった柴田聡子はもう完全にどこかへ消えてしまったようだ。前作あたりから薄々感じていたが、やはり俺は『がんばれ!メロディー』までの曲が好きなのだと再認識した。

少し残念だけど、人は変わるものだから仕方がない。

※たまたま名字が被ってしまいましたが、一つ前のブログの“柴田さん”とはもちろん全く関係ありません。

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ジャケはめちゃくちゃ好き。

2月27日(火)

休日。

朝、いつも通り喫茶店への道を歩いていると学生時代のバイト先の先輩『柴田さん(仮名)』からLINEが届いた。可愛らしい絵文字とともに「同窓会行ってきたよ~」と書かれている。そういえば少し前にそんなことを言っていたなあ、と今になって思い出した。

バイトのOBたちが集まってプチ同窓会を開くと柴田さんから聞いたのは2週間ほど前の話だ。その日は仕事だったので断ったが、正直休みだったとしても行くことはなかっただろう。参加者はバイト当時も馴染みの薄いメンバーばかりだったし、どうやらほとんどが既に結婚して子供がいるのだという。きっと会話の内容も子育てがメインとなり、独身の自分などは肩身の狭い思いをするのは目に見えていた。そこに来て“マウント”などを取られた日には惨めすぎて目も当てられない。

喫茶店に着き注文を済ませた後で、柴田さんに『どうだった?』と返信する。彼女もOBたちとは普段連絡などは取っておらず、かなり久々の再会だったそうだ。

しばらくすると『楽しかったけど、やっぱり一度連絡が途絶えてる人って人種が違うというか…そういうことを再確認した!』と返ってきて、やはりこの人は信用できるなと思う。

当日集まったメンバーの中には俺が初めて付き合った女の子の名前もあった。一個下でいつもニコニコ笑っている優しい人だった。もはやほとんど風化しかけている記憶がおぼろげに甦ってくる。初めて二人で遊びに行ったこと、初めての告白、川沿いのベンチで初めてキスしたこと。

そしてその流れで一時間半ペッティングし続けたこと…。

いくつもの思い出が頭の中を通りすぎていった。けれどそれで特に感傷的になることもない。もはや時間が経ちすぎて、自分の中で何の意味も持たない代物になっていた。相手のほうも俺の顔すら覚えていないに違いない。

もう何年も前に結婚して今では二児の母親だという。

俺も結婚していたらこんな集まりに胸を張って行けたのだろうか。まあそんなことはもうどうでもいいけど。

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2月26日(月)

季節の変わり目はやることが多すぎて本当に疲れる。

ここ数日は売場の変更にかかりっきりだ。今日は主婦バイトたちと手分けして学参コーナーを入れ換えていた。先月終了した共通テスト関連を一斉に返品し、空いた場所に中学生用の教科書ガイドを並べていく。毎年のことだが凄まじい量が一気に入荷してくるので箱を開封するだけで一苦労だ。あらかた出し終わる頃には外はすっかり暗くなっていた。

『マジでかったるいっすねー』などと軽口を叩いていると、先日バイトを卒業したばかりの清水さん(仮名)がふいに現れた。

『お疲れ様でーす!制服洗って持ってきました~。あと、お菓子も持ってきたので皆さんで召し上がってくださ~い!!』

疲れ果てていた主婦たちが一気に活気付いて清水さんを取り囲み始める。底抜けに明るい彼女は従業員の誰からも好かれていた。

『ありがとうございましたー!また買い物に来ますね~!!』

近況やら就職先のことやら、一通り話し終わると清水さんは手を振りながら帰っていった。『いい子ねえ』『ほんといい子ねぇ~ン』『あたしもあんな娘欲しかったわ~ン』その背中を見ながら主婦たちがしみじみとつぶやく。今日の彼女の装いは春を先取りしたようなモスグリーンのニット。その緑色が明るい笑顔によく映えていた。

そして夜。主婦たちも退勤し、レジ閉めの準備をしようと事務所に入ると見慣れない紙袋が目に入った。きっと清水さんが返しにきた制服だろう。そこでふと、思う。

どんな匂いがするんだろう。

事務所には他に誰もいない。やろうと思えば紙袋から制服を取り出して好き放題嗅ぎまくることも出来る。どうする?完全犯罪、やってみるかい?

ゆっくりと紙袋に手を伸ばす。あと数センチというところまで近づけたところで我に返った。これは…さすがにダメだ。退職した若いアルバイトの制服の匂いをこっそり嗅ごうとするとか、俺もそこまで堕ちたか?

『人間やめますか?それとも制服嗅ぐのやめますか?』

そんな二者択一がふと頭をよぎる。だが俺はまだ人間をやめるわけにはいかない。

結局紙袋には指ひとつ触れることなくレジに戻った。学生アルバイトのケンタロウ君(仮名)が話しかけてくる。

『破滅さん、ずいぶん遅かったですね。事務所でなにやってたんですか?』

『ごめんごめん、ちょっとね。そういや今日清水さんが店に来てたよ』

『えっ、そうなんすか!会いたかったなあ~』

『制服洗って返しにきたみたい。事務所に置いてあったよ』

『へーそうなんですか。』

そこで俺はぐっと声のトーンを落とし、真っ直ぐケンタロウ君を見つめてこう言った。

『清水さんの制服、さぞかしいい匂いがするんだろうねぇ…』

『え?そりゃ洗ったからいい匂いはするでしょうけど…ってなに言ってるんですか?』

ケンタロウ君が明らかに不審な目で俺を見るのが分かった。

『ケンタロウ君、俺はさっき事務所でずっと考えてたんだ。清水さんの制服の匂いを嗅ぐべきか嗅がないべきかって。もちろん、嗅いだ時点で俺は人として終わる。つまり人として終わるか終わらないかの境目にいたんだよ、さっきまで。これがニーチェ言うところの“善悪の彼岸”ってやつじゃない?』

『いや、全然違いますよそれ。』

ケンタロウ君は呆れたように行ってしまった。

おわり

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2月25日(日)

早いものであと数日で2月も終わってしまう。

本当にあっという間に過ぎていったような気がする。たった数日少ないだけでこんなにも違うものだろうか。

短いなりに色々あった。東京出張にも行ったし、プライベートでは前野健太のライブにも行った(後日書く予定)。先日は四回生バイト2人の送別会を元従業員『敏腕主婦Lさん』とやってきた。最後に彼女たちと色々話せて良かったと思う。

それはいいとして、ショックだったのは予定されていた異動が無くなったことだ。

少し前にエリアマネージャー(以下AM)から電話がかかってきたことは書いたが、それはこのことを告げるためのものだった。内定したとまで聞いていたのに一体何があった?納得出来ずに理由を尋ねると、どうやらAMも寝耳に水だったらしい。やや困惑気味にこんなことを話していた。

『いや、僕もほぼ決定ずみと聞いていたんだけどね…破滅君がそこを出ていく代わりにA君が来るって言ってたよね?どうやら直前になってA君がそこに行くのに上層部からストップがかかったようなんだよ。よく分からないんだけど、破滅君はひとまず今の店に“ステイ”ということで。』

『はあ、そうですか…。』

それなら最初から異動の話などしないでほしかった。完全にこちらはそのつもりでいたのに。ロッカーの荷物も書類の束も全て綺麗に処分し、新たなモードに切り替えていた自分が馬鹿みたいだ。

それに、数日前に皆の前で今までのお礼を言ったばかりだった。朝の主婦たちも『頑張ってくださいね!』などとお愛想で返してくれたが、一体あの時間は何だったのか。

また彼女たちに逐一説明しなければいけないと思うと心底うんざりした。『いや~異動なくなっちゃいまして。エヘヘ。まぁたよろしくお願いしますワァ!』とでも言えばいいのか。ただの阿呆だろう。この気まずさ…例えるなら転校するクラスメイトを華々しく駅で見送った直後に、ホームで線路越しに再会してしまった時のような、あの何とも言えない気持ちに似ている。

結局その日は品出しも何もかもやる気が無くなり、ずっとパソコンの前でボーッとしていた(働けや)。

あれから数日。しばらく完全に気持ちが切れていたが、また何とかやっていこうと思っている。

ちなみに今回のタイトルは『ぶらり山谷』の読者が間違えてクリックすることを狙って付けた。自分のような過疎ブログはこんな姑息なことしか出来ない。


おわり

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みんな、ブログやってる?
また会えたね、破滅ちゃんだよ。

元気してたかい?こちらは相変わらず全くパッとしないよ。このブログだって内容はマンネリしてるし、順位だって伸びないし、神メンバーにはいつまでたっても近づくことすら出来ない状態サ。最近思うんだけど、彼らとボクとの間には『絶対に越えられない壁』のようなものがあると思うんだよネ。たとえ20位以内に入ることが出来ても、そこから上には絶対にいけないんだ。アスリートで例えるなら基礎体力が根本から全く違っている、みたいな。ほんとすごいよ彼らは。

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これを考え出すともう更新するのが嫌になってくるんだヨ…。

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ま、そんなこと言ってても仕方ないっか!!今日は新コーナーやるよ~!!

皆も日常生活の中でちょっとした苛立ち、怒りを覚えることってあるよね?時には誰かを殺したいくらいにくむことも、ままあるんじゃない?今日は破滅が普段思う、許せないことをぶちまけるコーナーやっちゃうよ~!

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名付けて、『破滅の怒(ド)ォ!!』。


破滅の怒ォ!!第一回、『勝手に追加するやつ』。

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例えばあなたが友人A、Bに声をかけて三人で飲みに行くとします。店も集合時間も決まり、当日の朝を迎えました。目が覚めてあなたがスマホを何気なくチェックすると、AからのLINEが届いています。なんだろうと開いてみると…

『おはよう。今日なんだけどCも呼んだから四人でよろしく~』


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勝手に追加すんなやぁぁぁぁぁ!!!!!

いやいやいや、何で勝手にそんなこと出来るの?どういう神経してるのお前?百歩譲って呼ぶとしても、普通こっちにまず確認しない?マジでイカれてるお前?なんでそんなこと平気で出来るの?意味分からん意味分からん。

ん、Cも仲がいいのなら別にいいじゃないって?そういう問題じゃないんだよアホッタレが!こんな勝手なことが平気で出来る神経に腹立ってんのよこっちは!!







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話す内容って人数と関係性で確実に変わってくるんです。たとえCが仲のいいヤツだったとしても、今回はAとBの二人と話したかったわけで。そのためにセッティングしたのに、無許可でもう一人追加するとかマジで理解できんわその感覚。

残念ながらこの行為を何とも思わない人が世の中には一定数いるようです。そのあたりの価値観の相違はもう仕方ないのでしょうかね。


えー、以上第一回破滅の怒ォォ!!でした。


皆さん、どう思われますか?笑






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