破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2024年03月

3月31日(日)

今日もめちゃくちゃに疲れた…。

人員不足のため朝から閉店まで働いて先ほどようやく帰宅したところだ。明日はまたしても出張で6時起き。前回同様片道3時間かけて系列店を手伝いに行かなければいけない。いや3時間って。もはや東京行くほうが近いやんけ。もう本当にいい加減にしてほしい。完全にイカれている。

昨日は休みで、大阪へ豊田道倫(以下MT)のライブを観に行った。場所は北堀江のFUTUROというカフェで、MTが年末にここでよくライブをしているのは知っていたが、実際に行くのは初めてだった。

ライブ自体はもちろん良かった。のだが…なぜか昨日はスタートから30分ほどがトークショー形式になっており、これが正直キツかった…。内容はステージにMTとミュージシャン仲間のみのようへい、名前は不明だがDJの男性が上がり、MTの選んだアナログ盤(ディラン、長渕、小西康陽など)をかけながらそれにまつわるトークをしていく、というもの。だんだんと話は雑談めいたものになっていき、笑いどころも特になく、20人ほどの客席には微妙な空気が流れていた…と思う。店内は密集しているためかやけに暑く、意識が飛びそうになりながら1秒でも早くこのコーナーが終わることを願っていた。山崎まさよしの水戸のライブの観客はこんか気持ちだったのだろうか。

今日はハズレ回かなあ、とうんざりしてるとようやくトークが終わり本編が始まった。あとは箇条書きで。

・選曲は新旧満遍なく織り混ぜた感じで新作からは数曲のみ。今回はじっくり聴かせるタイプの曲が多かったような。

・ライブ終盤でMTが音源を流したバンド形式の新曲2曲が両方ともめちゃくちゃ良かった。特に『○○の分まで生きる』と連呼するほうはちょっと泣きそうになった。これは間違いなくCD買う。

・「サマー」やっぱりめちゃくちゃいい曲。「SING A SONG2」の中でも個人的上位な曲なので初めてライブで聴けたのは良かった。余談だが、あれから早10年経とうとしているけどSING A SONG3は今年出ないんだろうか。2のライブの時にMCで出すようなこと言ってた記憶があるんだけど。まあ今回弾き語りで新作出したことを考えると出ないんだろうなあ。

・アンコールはみのようへいを迎えて「BABY POP」。この1曲のみだったのだが、これがまた最高だった。曲もツボど真ん中だったのに加え、みのようへいのオルガン?とコーラスがめっちゃくちゃ良かった。センスやなあ~センスとしかいいようがない絶妙なプレイ。みのようへい凄いなあ。カッコ良かったなあ。最後の最後にしてこの日一番テンションが上がった。なぜこれをもっと早くやらない?と若干思ったけど。

感想は以上です。

何も持たない、何一つ生み出すことの出来ない自分のような凡人が偉そうに申し訳ありません。けれど、ツイッターで検索したらみんなカッコいい感想ばかりなんだもの。皆さんのようにセンスのいい文章は私には書けないので、思ったことをありのままに書いてみました。

おわり。

風呂入って寝る!!

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3月29日(金)

かなり久々に朝からの勤務だった。

昨年『敏腕主婦Lさん』が退職してからはほぼ完全に遅番勤務だったので、入荷商品を検品して品出しをするという流れは懐かしい感覚だった。と、同時にやっぱり書店員はこれだよなという気もした。

ここ最近はずっと昼前に怠い身体を引きずりながら出勤し、レジ閉めをして帰宅するの繰り返しだ。部屋についてからもダラダラしてしまい、寝るのは2時過ぎになることもザラにある。こんな生活が肉体的にも精神衛生的にも良いはずがない。もう少し今後の勤務形態を考えていこうと思った。

珍しく早く帰宅できたので今日は自炊することにした。先日買ったホタルイカとブロッコリーでパスタを作る。ニンニクとオリーブオイル、そこにホタルイカのダシが加わりたまらなくいい匂いがしたが、塩を入れすぎたのか辛くなってしまった。本当に味付けは難しい。味見はもちろんするのだが、なんとなく薄味のような気がして調味料を追加しているうちに濃くなってしまうことがよくある。

そんな『独身あるある』『一人暮らしあるある』を何年か前まではよく職場でも披露していたものだ。アルバイトや主婦たちに面白おかしく吹聴し笑っていたっけ。ウケていた気になっていたが、今となってはお愛想で笑ってくれていたのだろうと思う。

その日も俺は学生バイト相手に同じような話をしていた。一人暮らしのちょっとしたエピソード、そこに多少の『独身自虐』を加えて。話がいよいよクライマックスに到達しようという時、すぐそばで別の作業をしていた主婦バイトがこう割り込んできた。

『もーォ、破滅さんたらァ。早くいい人見つけてくださいよぉ~!!』

『ははは、そうですね・・はは』

『皆応援してるんですからァ~アハハっ!!』

『はは・・・』

その日から俺は職場でプライベートな話を一切しなくなった。

苦々しい記憶だが結果的に良かったのだと思う。30代ならまだしも、40代にもなった独身男がこんなことを職場で言い続けていたらそれこそイタすぎるだろう。笑うどころか憐れみの目で見られるに決まっている。いいきっかけを与えてくれた主婦には感謝している。

辛いパスタをなんとか食べ切り、食器を洗いながら思う。もうこのまま俺はずっと1人なんだろうか。心ときめくことなんて死ぬまでないんだろうか。40過ぎたおっさんが何いってんだ、と自覚はしているが、このままで終わりたくないな思う自分もいたりする。

もうずっと、袋小路に入り込んだ気分だ。


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ブログで“地元の友人”として登場させているOだが、ずっと付き合いが続いていたわけではない。

元々は幼稚園で出会い、小学校の頃は6年間クラスが一緒で、しょっちゅうお互いの家に行き交い遊んでいた。だが、中学に上がったあたりからだんだんと距離が出来始め、卒業し別々の高校へ進学した後は完全に没交渉になってしまっていた。共通の友人を介して再び会うようになったのはらそこから10年以上後のことである。

その間Oの近況はほとんど知ることがなかったが、なかなかに色々あったそうだ。

Oは高校卒業後、福岡の大学に進学し一人暮らしを始めた。さっそく大型二輪の免許を取得し、念願の250㏄バイクを手に入れ毎日のように乗り回していたという。

事件はそんな時に起きた。

とある初夏の月曜日。Oはいつものようにコンビニで『週刊少年ジャンプ』を購入し、大学へとバイクを走らせていた。早く「ONE PIECE」の続きを読みたいな、とはやる気持ちを抑えながら交差点に差し掛かったちょうどその時、飲酒運転のトラックと正面衝突したのだった。

吹っ飛ばされて地面に叩きつけられるまでの一刹那、Oの脳裏には走馬灯が流れたという。「あ、こういうのほんとに流れるんや、死ぬんや俺」、そう一瞬思ったのが最後、強烈な衝撃と共にOの意識は断ち切られた。目を覚ました頃には病院のベッドの上で何本もの管に繋がれている状態だったそうだ。

後から看護師たちに聞くには、たまたまリュックに入れていた『週刊少年ジャンプ』が緩衝材となり一命を取り留めたそうだ。まさにマンガみたいな話だとOは思った。

病院にはOの両親が駆けつけていた。目を覚ましたOを見て母親は泣き崩れていたが、父親は顔色一つ変えずニヤニヤ笑いながらこう言ったという。

『しっかし派手にやったなあお前!ほんで、次のバイク何にするよ?おぉ?』

目の前に最新のバイクカタログが差し出された。『いやいや早すぎるやろ親父…』父親の度を越えた能天気さに思わず苦笑すると、Oの折れた肋骨がズキズキと痛んだ。そんなOの姿を見て父親は手を叩いて喜んでいる。病室に似つかわしくない笑い声が響き、医者たちは顔をしかめていた。

Oの父親が病気で急逝したのはそれから2年後のことだ。


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3月28日(木)

連休明け。

早いもので3月も終わろうとしている。今月は勤務店での仕事に加え、出張もあり作業が滞留して仕方がなかった。店の売上は上々でそれはまあいいことなのだが、もう少し余裕を持って仕事をしたいと思う。このところいつも追われるように一日が終わる。

困ったことに出張は来月も何回かある。悩ましい日々はまだまだ続きそうだ。

部屋を出て駅までの道を歩いていると、歩道に黒い物体が落ちていた。

『まただよ…』

思わず一人言が出てしまう。一月ほど前から通勤中ほぼ同じ場所でウ○コを見かけることが多くなった。それもきまっていつも通る歩道のど真ん中に落ちているのである。形状から見て人間のモノとは考えにくい。最初は野良犬か?とも思ったが、それなら同じ場所ばかりにやらないだろうし、これはやはり飼い主が散歩中にそのまま放置しているのだろうと思う。

なぜこんなことが平気で出来るのだろう。全く、世の中には信じられないくらい非常識な人間がいるものだと呆れてしまう。文字通りのクソッタレ野郎だ。しかしこういうのって普通は電柱の近くとかにするんじゃないのか。よりによって歩道のど真ん中って。スマホでも見ながらフラフラ歩いてる奴なら気づかずに踏んでしまうんじゃないか。現に、明らかに踏まれた後のモノも何度か見たことがある。

きっと彼らは通勤中、もしくは職場のどこかでそのことに気付くのだろう。

『ん?なんか臭い?いや、くさっ!!はぁぶさぁぁっっ!!え、なんでなんで?なんでウンコの臭いするん?周り誰もいないし…ってオレウンコ踏んでるやぁ~~ン!!』

そんな光景を想像すると、ささくれたった気持ちが幾分か綻んでいくのを感じた。

路上のウンコに思いを馳せた、何にもない一日。道行く人に蔑まれて、避けられて、挙げ句踏み潰されて。

まるで俺の人生みたいじゃねえか、と思った。

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最近この予告編をずっと店内のモニターで流しているんだが、一つだけ言わせてほしい。

このアイナ・ジ・エンドの歌う主題歌のサビ、『ひみつをはーじーめーまーしょー』って、これお前完全に郷ひろみ『アーチーチーアーチー』のパクりやないかい!というかもうそれにしか聴こえへんわ!どうせXやらで山ほどのアラフォーどもがドヤ顔で指摘してるやろうけども!今日もモニターの前通りががったお客さんが「これ、アーチーチーアーチーやん」って言ってたからレジで吹き出しそうになったやんけ!ただ、アイナ・ジ・エンドはめちゃくちゃいいシンガーやわ!BiSH無くなっても間違いなく生き残っていかはるわぁ!

あと、予告編ラストに流れる『これマジもんじゃねえか!!』のセリフが毎回ツボ過ぎてクスッと笑ってしまうわ!芝居クサすぎやろ!間宮祥太朗か知らんけどどんだけ大根やねん!


おわり



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