破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2024年05月

5月23日(木)

相変わらず厳しい売上げが続いている。

売れる売れない以前に店内に人がいないのだ。皆どこへ行ってしまったのだろう。5月もあと数日足らずだが、このままでは目標売上げにはとてもじゃないが届かないだろう。

紙の高騰で今後更に本の値段は上がると言われている。今でさえ高いのに、これ以上上がれば一体どうのってしまうのだろうか。

明るい兆しは全く見えない。

ふと、最悪の未来を想像してみる。このまま売上げが下がり続ければ、当然店を維持できなくなる。最終的には店が潰れ、パートバイト達はそのまま放り出されてしまうだろう。社員はまだ系列店に異動という道があるが、いつかはそれにも限界が来る。

店が無くなり続け、異動先すら無くなってしまったとしたら?ある日マネージャーあたりに肩を叩かれて、こんな風に通告されるのかもしれない。

『破滅くん。キミ、パートに降格だぴょん♪』

数年前まではただの笑い話だったが、もはやありえない話ではあるまい。

品出しも注文も全て終わった。パソコンの画面を見続けるのにも疲れ、店内をぐるりと一回りしてみる。お客は時代小説を立ち読みする老人と絵本を選ぶ親子のみだ。

どうすればもっと人が集まる店に出来るんだろうか。

何度も繰り返している問いだ。こんな時、いつも新人の頃先輩『松下さん(仮名)』に言われた話を俺は思い出す。いつかの休憩時間、テナント専用の喫煙所でうまそうにタバコをくゆらせながらあの人は言った。

『破滅くん、本を売るために一番大事なことって何か分かるか?』

『えっ…そうですね、やっぱり売れる本をちゃんと仕入れること…ですかね?』

『まあもちろんそれも大事やけどな。結局一番は店の立地やねん』

意外な答えに俺は驚く。松下さんは続けた。

『もちろん売れ筋揃えて売場しっかり作り込むことも大事や。あとは接客のレベル上げてめちゃくちゃ感じ良い対応したりもな。まあそれもええやろう。けどな、どんだけそのへんを強化しても限界があるねん。それ以前の問題やねんな。結局なあ、客がいっぱい来る場所に店がないと始まらんやろ?』

『はあ…そんなもんですかね』

『分かりやすく言うたらな、無人島でONE PIECEの新刊を数百冊仕入れても意味あらへんやん?そういうことや』

今になって俺は思う。
松下さんは何一つ間違ったことは言っていなかった。

けれど残念ながら立地は変えられないわけで、今の場所のまま売上げを回復させるには何をすればいいのか?それをずっと考えている。

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5月19日(日)

昨日はOと焼肉を食べに行ったあと、実家に帰っていた。

そのまま一泊し、朝からまた仕事に向かう。母親は実家に帰った時にいつもそうするように、今回もまた弁当とお菓子を詰めた紙袋を持たせてくれた。お礼を言って受け取りながら、この人はいつまで元気でいてくれるのだろうと思う。母はあと数年で80だ。今はまだ大丈夫だが、もはやいつ何があってもおかしくない。

親がいなくなってやってくる本当の孤独。考えただけでも息が詰まりそうになってくるが、その日はそう遠くないうちに必ず訪れるのだ。果たして俺はそれに耐えられるのだろうか?そんなことを考えているうちに電車が近づいてきた。

車内は日曜日の家族連れで大変な賑わいを見せていた。同じ空間にいながら自分だけ隔絶されたような気分で外を眺める。ほんの15分程度の時間がやたらと長く感じられた。

全く、人生なんてつらいことしか起こらないよ。
それも年をとるほどに過酷になっていく。

その日は何も考えたくなくてずっと仕事に没頭していた。書評をチェックし不足分を注文した。パートたちと来月の売場について話した。大量のファックス、DMを一斉に片付けた。時には列の出来たレジに入りアルバイトをフォローした。

そうこうしているうちに休憩時間になり、バックルームで弁当を取り出す。今日のおかずは卵焼き、ハンバーグ、ほうれん草のごま和え…どれも俺の好物ばかりだ。

希望を見つけたいな、と思う。
大げさなものではなくて、どんな小さなことだっていいんだ。例えばいつもの昼飯にちょっとしたデザートを付けるとか、そんなレベルでいい。楽しいこと、心が上向きになることを少しずつでも集めながら毎日を生きていけたなら。

希望が無いと、とてもじゃないけど生きていけそうにない。

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5月18日(土)

休日。

この日は昼から地元の友人Oと焼肉を食べに行った。

会う約束はしていて、前日まで何をするかは全く決めていなかったのだが、突然無性に焼肉が食べたくなったのだ。こんなことは自分にとって珍しい。ただでさえ最近は年を取って焼肉なんて体が受け付けなくなってきているというのに。

量はいらない。
食べ放題なんてもってのほかだ。時間制限を付けられて追いたてられるように肉を口に詰め込んで何が楽しいのか。おまけに親子連ればかりで鬱陶しいことこの上ない。
やはり、重要なのは味だ。値段は多少高くなっても構わない。年に一度行くかどうかなのだ。ケチッている場合ではない。
美味しいものを少しずつ。中年になってからはこれが一番だろう。

Googleで良さそうな店を探し、となり町のAという店に決めた。クチコミはどれも絶賛ばかりだ。半信半疑だったが、結果的にこちらのニーズに全て応えてくれる大当たりの店だった。肉はもちろん、サイドメニューも全くハズレがない。店の雰囲気も良く、ゆっくり肉を焼きながら飲むビールは最高に旨かった。

いい時間だった。

大満足で店を出て駅までの道を歩いた。外は5月とは思えないような暑さだ。コンビニでアイスでも買おうかとOに言いながらふと前を見ると、一組の男女が目に入った。

大学生くらいだろうか。いかにも純朴そうな男の子と、日傘をさした黒髪ショートの女の子だった。優しげな二人は何かを話しながら静かに笑いあっている。雰囲気的にまだ彼らは付き合ってはいないのかな、となんとなく思った。付き合う前特有の期待と不安を孕んだ空気が二人を包んでいるように見えた。

男の子のほうが勇気を出して誘ってOKをもらい、今日が二人の初めてのデート…そんな背景をふとイメージする。

付き合えるか、それともダメになるか。結局これぐらいの時期が一番楽しいのかもしれない。随分と懐かしい感覚だった。もうほとんど忘れかけているけれど、自分にも確かにそんな頃はあったのだ。今はもう『あった』という事実だけが自分の中に化石のように残っているだけの感覚。あの頃隣に並んで、一緒に笑ってくれた人たち。

みんないなくなってしまったけど。

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お待たせ~!

さ、仕事とかで遅くなっちゃったけど続き始めよっか。次世代神メンバー2人の発表やるよ~!ちなみにパート①のリンクもつけておくね。



今から発表する2人は順位的には当然神7(セブン)のブログたちより下なんだけど、内容は全く劣っていないと断言出来るよ。それどころか一部の神7メンバーを凌駕さえしてるんじゃないかな。近い将来の神7入りすらありえない話じゃないと、ボクは思うね。

驚いたろ?そんなブログが2つもあるんだぜ?

ひょっとすると、神メンバー以外の独身カテブロガーさんたちも誰のことか気になってるんじゃない?

もしかしたら…ボクのこと?嘘でしょ、アタシのこと?…なんてね。

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ねぇ、ブロガーさんたち。
今どんな気持ち?んん~?

正直に言ってみてぇ~?
破滅に選ばれたいって言ってみてぇ~?
神認定されたいって、耳元でそっとささやいてみてぇ~?

ん~?
んんん~?

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さーて、引っ張っても仕方がないから早速いくよ~!
一気にいきましょう、1人目はこちら!!

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本日11位、『低所得だけど一人暮らし』さん!!


そして2人目は!

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本日19位、『お一人語り』さん!!


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おめでとう、君たちはもう立派な神メンバーだよ。
それどころか神7入りも全くもって夢ではない話さ。
本当に素晴らしいよ。ボクのブログなんてお話にならないね。

とまあ偉そうに書いてしまいましたがお二方、もしたまたまご覧になっていたら勝手に名前を出して大変申し訳ありません。ただ、いい感じのブログだなと常日頃思っているんです。

そう思うポイントはいくつかあるんですが、このお二人に共通しているのは決して特別なことを書いているわけではない、ということ。仕事のことや休みに起こったことなど、どの記事もあくまでなんでもない日常のことばかりです。

まあ、そんなブログはカテゴリー内にいくつもあるんですが、なぜこのお二人により魅力を感じるのか?

うーん。うまく言えませんが、一つは語り口がひとりよがりではないところでしょうか。初めて読む人もすんなり入っていけるというか。『自分はどんな人間なのか読む人は当然分かってるだろう』、みたいな驕りが文章にないんです。それがまず好印象。

あとはジメジメしているところが少ないところ。仕事の愚痴だったり日常の不平不満だったり、ーまあ別にそういうブログもあっていいとは思いますがー、そういったネガティブな要素が少ないから安心して読めるんですね。あってもさらっとして長引かない。これは独身カテ言うところの『はなまるイズム』というやつですね。

ここも好印象ですよ(何様?)。まあ年がら年中ジメジメしている私のブログとは完全に真逆ですわ。

あとは、単純に文章のテンポがいいから読んでて気持ちがいい。とても読みやすい。調子に乗っていない。地に足がちゃんと着いている。

そんなところですかねえ。やっぱり同じような日常雑記でも人間性って滲み出てくると思うんです。この二人のブログを読んで思うのは人としてちゃんとしてるんじゃないか、ということ。もちろん実際はどんな感じかなんて全く知りませんよ。あくまでブログだけの印象ですが。

きっとお二人のブログに共鳴するファンも多いと思うんです。毎回の拍手の数がそれを物語っているでしょう。余計な一言かもしれませんが、潜在的な人気は神7と肩を並べているんじゃないですかね。

とまあ、こんな感じです。好き勝手書いて申し訳ありませんでした。まあお二人さん、あなたたちは立派な神メンバーです!これからも…

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『胸はって、更新していくんやでぇぇぇッ!!!』


おわり


はー、今日も疲れた。

さっさと神メンバーの続きを書いてしまいたいけどそんな気力は全くない。仕事から帰って、メシを作って、食べ終わって今一息ついているところだ。まとまった文章を書ける余裕なんてあるわけがないだろう。あとは食器を洗ってシャワーを浴びて…。寝るまでにはあと何時間かかる?毎度のことながら全てが面倒だ。

毎日更新なんてどう考えても無理。

一言二言で無理やり更新することも出来るけれど、なんかそれも違うような気がする。別にこんな過疎ブログで気にする必要もないとは分かっているけれど。

はぁー、神メンバーになりたい。

俺も神メンバーになりてえよ。出来ることなら週一更新にしたいわ。もちろん更新しない間も10位以内は余裕でキープして。あー、めっちゃくちゃ気が楽だろうなあ。で、いざ更新したら一気にアクセス殺到して。気持ちいいだろうなあ。俺もブログは二の次にしてもっと日常を楽しみたいよ。

もう毎日書くネタ探すのにほとほと疲れた。俺の毎日にあえて書くようなことなんてなーんもないんだから。無理やりひねり出してるんだから。そうでもしないとアクセスが続かないから。ランキングもみるみる転げ落ちていくから。

はぁー、なんで俺は神メンバーじゃないんだよ。そもそもズルいよ。なんで何ヵ月も更新しないやつが平気で10位以内でふんぞり返ってるんだよ。マジいい加減にせーよ。負け組まけおさん、ぽっちゃり女さん、おからさん…と、どれだけ上位にいようが更新が止まれば順位も落ちていく、それが普通なんだよ。

まあ、更新のペースなんてお前の勝手にしろという話ですね。はい、酒に酔った中年の完全なボヤキでした。

オチはありまへんわぁっっっっ!!!

おわり

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