破滅に向かって~書店員日記~

アラフォー独身書店員のブログです。 よろしくお願いいたします。

2024年09月

9月19日(木)つづき

洗濯が終わるまでの間、横になってぼんやりと考えていた。

次の会議で『接客のユウコ』に余計なことでも言われたらその時こそめちゃくちゃに怒ってやろう。他の連中が見ていようが構うものか。みっともないくらいにキレ散らかして、二度とつまらないいじりなんて言わせないようにしてやる。

あの時俺はユウコによってはっきりと不快な気分にさせられた。
ならばその事実を相手に伝えなければいけない。

そう、思ったことをはっきりと伝えるんだ。
『はっきりと』・・?

その言葉でふと思い出したのは少し前にX(しかしこの名前慣れんなあ。Twitterに戻ってくんないかなあ)で見かけたとある女性タレントのポスト(この呼び方も全くしっくりこねえなあ)だった。

この人物は少し前までグループに所属し歌をうたっていたのだが、解散して今はソロで活動しているようだ。文章を書くのが得意らしく、グループに所属している頃から何冊か本を出版している。

ポストの内容をおおまかにまとめると以下の通りだ。

本屋に立ち寄った彼女は、自分の書いた小説が音楽コーナーに陳列されているのを見つけた。そこで店員に著者であることを伝えた上で『この本は小説なので小説のコーナーに置いてもらえると嬉しいです』と陳列場所を変えてもらった、のだという。

書き方こそ丁寧だったが、その後のポストも含め自分の小説が音楽コーナーに置かれていることが不服なんだろうな、という感じはありありと伝わってきた。

正直なところ、この一連のポストを見て自分はなんとも微妙な気持ちになってしまう。確かに言いたいことはまあ、分かる。本人からしたら心血を注いで作った作品だ。『なんで小説なのに音楽コーナー置くの?他の作家さんと同じように文芸書コーナーに置きなさいよ!芸能人だと思ってなめとんか!』とでも思ったのかもしれない。

これに対し現役書店員の俺の言い分はこうだ。

本が入荷して品出しするときは、その本をどこに置けば買う人に届きやすいか、目に入りやすいか、を何より優先して考えている。今回の場合だと彼女の小説を買うのは普通に考えてグループ時代からのファンだろう。それならやはりタレントやミュージシャンのコーナーに置くのが正解なのだと俺は思う。現に勤務店でもそのように陳列した。もちろん、舐めているつもりなど全くない。

一方で、まだまだ今の状況では彼女の作品は『タレント本』の枠を抜け出ていない、とも思ってしまう。この先一般の本好きにも評価されたり何かしらの文学賞をとるようなことがあればまた違ってくるのかもしれないけれど。

まあ何が言いたいかというと、書店サイドは書店サイドでどうやったら売れるか、多くの人に届くかを常に考えながら陳列しているので、そんなに気を悪くしないでほしいなあということだ(強引にまとめた)。

ちなみに、芸能人でも一般文芸書コーナーに陳列することが定着した人が2人だけいる。

又吉直樹と加藤シゲアキだ。
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9月19日(木)つづき。

一時期と比べると落ち着いたとはいえ、まだまだ外は暑い。アパートに戻る頃にはシャツにじっとりと汗をかいていた。

部屋に入り洗濯機の蓋を開け、山のように溜まった衣類を放り込んでいく。Tシャツ、靴下、ブリーフ…ズボラな俺の性格を表すようにどれも見事に裏返しだ。それらを一つずつ元に戻していると、『接客のユウコ』の嘲笑うような顔がまた脳裏に浮かんできた。

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『うわ、なんか急にしゃべりだしたぁ!!』

思わず舌打ちが出る。やはり俺はあの時しっかり怒っておくべきだったのだ。生半可な言葉ではなくはっきりと大声で。あなたによって不快にさせられました、と。

大人げない?空気を読めていない?確かにそうかもしれない。けれど、後から思い出してやり場のない怒りを持て余すよりかは幾分かマシだろう。

結局は何も言わないのが一番罪なのだ。黙っていれば相手は更に付け上がる。これ以上あいつらの好きにさせてたまるかよ、最後の靴下を投げつけるように洗濯機に入れながら俺は思った。

次の定例会議は11月。その頃にはもうAMもいない。振り返ってみれば、ユウコやマサに意地悪く突っ込まれた時もよくAMがフォローしてくれたものだった。今まで何度助けられたことか。そんな唯一の味方(と俺は思っている)もいなくなり、これからはたった1人で奴らと対峙していかなければならない。

不安は尽きないが、やるしかないんだ。

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ウワワンウワワンウワワン!!!!

前回書いたように、定例会議は4人のエリアマネージャーと『キング・オブ・偉いさん』が中心になって行われる。

各店舗毎に現在の状況を報告し合い、優秀事例があれば自店にも取り入れ、気になる点があればその都度質問して意見交換…まあ内容はどこの会社でも行われているようなことだ。

それにしても…ふと俺は思う。ここまで社内のことを明け透けに書いて大丈夫なのだろうか、と。各エリアマネージャー、キングオブ偉いさん…全て実在する人物である。万が一でもブログが彼らに見つかったりすれば厄介なことになるに違いない。

まあ、別にその時はその時だ。

そもそも誰がこんな人気のかけらもない場末ブログにたどり着くというのだろう。思い上がるな、自意識過剰もほどほどにしとけよ。

前回の会議を思い返してみる。勤務店の現状報告もなんとか終えて、ホッと一段落した俺はしばらく大人しくしていた。特に自分から発言などはせず、他店舗の報告内容をメモにとることに専念する。元々大勢の前で発言するのが苦手なのもあるが、その日は特に掘り下げて知りたくなるような報告も無かった。

そのまま会議は終盤に入り、『接客のユウコ』がMCを担当する時間となった。テーマは確か『他チェーンと差別化を図るための接客』みたいな感じだったと思う。

ユウコの話の中に気になる箇所があり、一段落したところで俺はおずおずと手を上げた。さすがに最後までだんまりを決め込むのも良くないだろう、とも思っていた。

『すいません、さっきおっしゃってた○○のことなんですが・・』

するとユウコは小馬鹿にするような笑みを浮かべながらこう言った。

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『うわ、なんか急にしゃべりだしたぁ!!』

横にいた『誘い笑いのマサ』が「そんなこと言ったらダメだよぉ~へフフゥ」と半笑いで被せてくる。

正直、めちゃくちゃムカついた。

「何もそのくらいで腹立てなくても…」と読んだ人は思うかもしれない。ただしそれには今までの蓄積がある。

この『接客のユウコ』という人物は俺より二つ年上の先輩である。悪い人ではないのだが、昔から相手を軽くあしらったり、鼻で笑うようなところがあった。よくいえば「いじり」という言葉になるのかもしれない。

(まあ、「いじり」が成立するには相手との信頼関係があってこそだと思うのだが。)

なので今回のようなリアクションにも慣れてはいるのだが、さすがに会議の最中、それも真面目に質問しようとしている時に言われたのではたまったものではない。ひょっとすると場を和ますために出た軽口かもしれないが、どう考えてもそれを言うのはこのタイミングではないだろう。

『・・・。』

一瞬、本気でめちゃくちゃにキレてやろうかと思った。だが、周りをチラリと見渡すとAMやキングオブ偉いさん、他の参加者たちも別段気にする様子もなくそれぞれのパソコンに目を落としている。

寸出のところで俺は堪えた。

ただし、何も言わないのも癪なので『ちょっと、茶化さないでもらえませんか・・』とだけは絞り出した。


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9月19日(木)

休日。

朝からいつもの喫茶店へ行き、来月のシフトを作っていた。

来月からまた最低賃金が上がる。世間的には良いことなのかもしれないが、それによって書店の人件費率が上がることは一切ない。

むしろ、従業員の時給が上がった分だけ1日の総労働時間を減らさなければいけないということになってしまう。結果、手取りは今までと変わらずに個々の負担だけが増加するという状況が出来上がるのだ。

なぜこんなことになるのか?これには書店の少なすぎる利益率が関係してくるのだが、説明すると長くなるので割愛。

もはや書店という営業形態も限界が近いんじゃないか。半ば絶望的な気分になりながらシフト表を埋める作業を昼前まで続けた。相変わらず無気力状態は続いている。全てがどうでもいいと思うこともしょっちゅうだ。

心が晴れるようなことが起きそうな気配は依然としてないし、気が付けば誰からも連絡は来なくなっていた。

結局こちらから連絡しなければ簡単に離れてしまうような関係性ばかりなのだ。いつだって悲しい一方通行。自分のような人間はせいぜい健康でいられることに感謝して生きていくべきなのだろう。

喫茶店を出てアパートへの道を歩いた。そういえばもうすぐ定例の系列店会議だ。また店の状況を皆の前で報告しなければいけない。一体何を?やったことといえば、いつも通りの売場作りと注文くらいのものだ。アルバイトやパートのマネジメント?店としての方向性?

そんなこと、何一つ考えていない。

また適当に何かしらでっちあげとくか…。そんなことを考えていると、ふと前回の会議でのワンシーンが頭の中に甦ってきた。

『あの野郎…!』

忘れかけていた感情にまた火がつくのを感じた。


詳しい内容を書く前に『系列店会議』について説明したい。

これは文字通り、系列店の社員が集まって店の状況について報告しあうものである。出席者は各店から1人から2人参加で総勢20人ほどだろうか。3ヶ月に1度ほどの間隔で開かれている。

この会議の司会を担当するのが数人いる『エリアマネージャー』たちである。以下、簡単に紹介。

①まずはこのブログでも度々登場する『エリアマネージャー(以下AM)』!商品知識には定評があり、売場作りへの信頼はピカイチ!!

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『どうも、ボクが“売場作り”のAMだヨ』


②お次は笑い方に特徴がありすぎる『誘い笑いのマサ』!!

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『ムフフゥ、ヘフフゥ』


③そして、接客なら任せて!お客様を必ず満足させる『接客のユウコ』!!
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『あたしが、“接客のユウコ”よ、よろしくね!』


④最後は人員管理なら右に出るものはいない!バイトパートの良い面を生かして適切な人材配置を!!『マネジメントのヨシエ』!!

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『アタシが“マネジメントのヨシエ”。さあアンタたち、いっくよぉ~!!』



以上、それぞれの分野で秀でた能力を持った4人のエリアマネージャーがセクション毎にMCを務めるのが『系列店会議』なのである。
(1人能力関係ないやつおるやんけ)



そして、彼らを統括し会議を取り仕切る存在が通称『キング・オブ・偉いさん』である。

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『どーも、私がキング・オブ・偉いさんだよ。
キングなんだねぇ、偉いんだねぇ』



つづく。

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みんな、ブログやってる!?
どーも、破滅です。

いやー涼しくなってきたねぇ!あのうだるような暑さも一段落して、一気に秋が訪れたノカナ?過ごしやすくなってほんと助かるよ~、みんな頑張っていこうネ!!

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けど・・ボクの心はブルー一色さ・・。

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シクシク、オーイオーイ・・・。




突然どうしたのかって?いやぁ、考えることはいつも独身カテゴリーのことだけサ。

前々から言ってるけど、ほんっっっっと人減ったヨネェ~・・。

少し前に神メンバー“御三家”の1人『なるべく働きたくないおっさん』がまさかのブログ更新終了したじゃない?

それだけでも衝撃なのに、先月はあの超人気神メンバー『アラフォー高齢処女』さんが独身カテゴリーを脱退するという異常事態が発生。

これにはおどろいたヨ。一体あの超絶人気面白ブログに何があったのか?予期せぬ突然の出来事に独身カテゴリー界隈は悲しみに包まれていたヨ。もちろんボクも泣いたさ。泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣きつくしてさ。その日はあまりにショックで9時間しか寝れなかったヨ。

ボクを置いて、どうして行ってしまったンダイ?

そして今月、ダメ押しをするかのように『無色透明日記』さんがブログを削除。もう言葉が出てこないヨ。

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皆、どうして行ってしまうんダイ!?





いやー寂しい。ほんと寂しいネ。ランキング眺めても、正直もうスッカスカだもん。もう意味ある?これ。半分以上更新止まってるし。数年前までは20位以内に入るのなんて夢のまた夢だったのに、人気者たちがいなくなったことで自動的に繰り上がって今では軽々と入れてしまう始末さ。

大してアクセスも増えてないボクのブログもだよ?信じられないよ。

はっきり言って10位以内に入るような神メンバー以外はほとんど大差ないネ、今。たとえ15位だろうが83位だろうがどんぐりの背比べさ。

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そこでだ!

新たな独身カテゴリープレイヤー求む!!

そこのお方!ブログやってみないかい?
とっても楽しいぜ!

あなたがあなたの感性で紡ぐ文章がボクは読みたいんだヨ。
100人いたら100通りのブログがあって、みんなどれも素晴らしいはず。

さあ、この衰退しつつある独身カテゴリーに風穴を開けるのは君だ!!!!


ブログやろうぜ!!!!


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