6月30日(月)
今月の売上は残念ながら前年比を下回ってしまった。あと一歩のところまではいったものの後半になるにつれて勢いが落ち、そのまま盛り返すことも出来ず終了した。特に土日が今一つ跳ねなかったのが痛い。このひどい暑さで外出を控える人が増えたのだろうか。
7月に期待、と言いたいところだが売上が上がる要素などもうどこにも無いような気もする。最近レジをしていて特に思うのは本の高さだ。本当に高くなってきている。手軽に買えた文庫本や雑誌もいまや千円超えが当たり前、ハードカバーに至っては2000円を超えることもザラになってきた。先日など、町屋良平という作家の最新刊をたまたま手に取って仰天した。まさかの1冊で3000円超えである。それもとんでもなく分厚い、とかでもなく一見するとごく普通のハードカバーである。何か他に理由があるのだろうか。さすがにそこまでいくと好きな作家ですら買うのを躊躇う人も出てくるのではないか。
ただでさえ売上が全国的に下がっているのに、いまや返品の運賃も大幅にアップして普段の注文にも神経質にならざるをえない状況だ。秋になればまた最低賃金の改正があるはずで、店の運営もより一層厳しくなるのだろう。
なんかもう、良い要素なんて何一つ無いなと思う。スマホを開けば書店の閉店を伝えるニュースばかり。今の勤務店もいつまで存続出来るのだろうか。
そろそろ今後の身の振り方を真剣に考える時期なのかもしれないな、そんなことを思った。
仕事から帰って飲む一本の缶ビール、心安らぐのはこの僅かな時間だけかもしれない。ほろ酔い気分で天井を見上げた後、ふと俺は思う。シラフで生きるにはこの世界はなかなかにしんどいね。
今月の売上は残念ながら前年比を下回ってしまった。あと一歩のところまではいったものの後半になるにつれて勢いが落ち、そのまま盛り返すことも出来ず終了した。特に土日が今一つ跳ねなかったのが痛い。このひどい暑さで外出を控える人が増えたのだろうか。
7月に期待、と言いたいところだが売上が上がる要素などもうどこにも無いような気もする。最近レジをしていて特に思うのは本の高さだ。本当に高くなってきている。手軽に買えた文庫本や雑誌もいまや千円超えが当たり前、ハードカバーに至っては2000円を超えることもザラになってきた。先日など、町屋良平という作家の最新刊をたまたま手に取って仰天した。まさかの1冊で3000円超えである。それもとんでもなく分厚い、とかでもなく一見するとごく普通のハードカバーである。何か他に理由があるのだろうか。さすがにそこまでいくと好きな作家ですら買うのを躊躇う人も出てくるのではないか。
ただでさえ売上が全国的に下がっているのに、いまや返品の運賃も大幅にアップして普段の注文にも神経質にならざるをえない状況だ。秋になればまた最低賃金の改正があるはずで、店の運営もより一層厳しくなるのだろう。
なんかもう、良い要素なんて何一つ無いなと思う。スマホを開けば書店の閉店を伝えるニュースばかり。今の勤務店もいつまで存続出来るのだろうか。
そろそろ今後の身の振り方を真剣に考える時期なのかもしれないな、そんなことを思った。
仕事から帰って飲む一本の缶ビール、心安らぐのはこの僅かな時間だけかもしれない。ほろ酔い気分で天井を見上げた後、ふと俺は思う。シラフで生きるにはこの世界はなかなかにしんどいね。



