8月が通りすぎていった。

月の始めに付き合っていた人に別れを告げられ、そのショックをグズグズと引きずったまま過ごしていた。仕事をしながらも彼女のことが思い浮かんでしまい、へたりこんでしまいそうにもなったけれど、1ヶ月も過ぎて現在は冷静さを取り戻しつつある。

少しずつ生活を立て直していきたい。

今年も夏らしいことは何もしなかった。どこか遠出することもなかったし、仕事では棚卸しの準備で時間をとられ、やり残した業務を家で処理したりもした。きっとそんなことはすぐに記憶から消されてしまうのだろう。退屈で、平凡な1ヶ月だった。

唯一印象に残っているのは豊田道倫のライブに行ったことだ。この状況なので行くかどうか迷ったけれど、イベントの内容は最高だった。

豊田道倫バンドの演奏はもちろんのこと、ゲストの坂口恭平も良かった。ライブで観るまで彼の楽曲は一切聴いたこともなく正直不安だったのだが、思っていたよりもずっと聴きやすかった。途中、流暢なサックスソロを吹いていたけれど、まだ始めて数ヶ月だという。最近Twitterで披露している絵画(めちゃくちゃ上手い)を見ても思うが、この人は何をしても『出来てしまう』人なのだろう。

ライブからしばらく時間もたったが、 今改めて思うのは『幕間の半野田拓の演奏めちゃくちゃ良かったなー』である。あのノイズにずっと溺れていたい、そう思うほど心地よかった。