11月29日(火)

今日は久々に予定の全く無い休日だった。

遅めに起きていつもの喫茶店でモーニングを摂り、最近買い換えたばかりの新しいスマホをしばらくいじっていた。前の機種は丸5年使用しただろうか。すっかりバッテリーがバカになり、最近では午前中のうちに残量が40%以下になる始末だった。まだ操作には慣れないが、充電のことを考えなくていいのは本当に快適だ。

喫茶店を出てコンビニに立ち寄ると、やけに軽快な曲が耳に入った。男性ボーカルの弾むような歌声が聞こえてくる。

『いつだって大丈夫🎵 世界はダンスホール🎵 君がいるから愛をまた知ることができる🎵 』

何だこれ。よくこんな恥ずかしい歌詞を平気で歌えるなあ、と呆れてしまった。全く知らない曲だが人気なのだろうか?そうだとしたら世も末だと思う。この曲に限らず、最近耳にする曲はやけに直接的な歌詞が多い。映画を早送りで観る人が増えているとはネットニュースか何かで見たが、曲の歌詞すらダイレクトに意味が伝わらないと聴けないのだろうか。

そんなことを考えている間も件の気色悪い曲は続いていた。

『結局は大丈夫🎵 この世界はダンスホール🎵 君のとなりで愛を精一杯に探したい🎵』

どんな人間が歌っているかは知らないが、この曲にもしmv があるとしたら内容は容易に想像がつく。きっとイケメンのボーカルがバンドメンバーたちと満面の笑顔で体をクネクネさせながら踊り歌っているんじゃないか?完全に決めつけているが、きっと当たっているのだろう。

『君のとなりで愛を精一杯に探したい🎵』こんなことを平気で歌える男を決して信用してはならない。

昔読んだ漫画にこんなシーンがあった。 
カップルがドライブ中、カーラジオからオザケンの『ラブリー』がかかる。しばらく曲が流れたあと、女のほうがこう言うのだ。

『止めて、吐き気がする』

もしそのシーンで今日の曲がかかったとしたら、止めるどころかカーラジオごと破壊してしまうんじゃないか?そんなことを思った。

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