8月21日(水)

相変わらず棚卸しの準備を続けている。

在庫の調整や店内図の作成、当日の役割分担などやることは山ほどあり面倒で仕方がないが、それももう少しの辛抱だ。無事に終わらせられたら三連休を取ってひとり旅に出かけようと思う。行き先は北海道か沖縄あたり。行ったことのない街をのんびり歩いて、知らない居酒屋でビールを飲みたい。古本屋でよさげな文庫本に巡り会いたい。

楽しいことなんてもうそれくらいしかないんだから。


書評のチェックを終え、ストッカーの在庫を整理しているとふいに電話が鳴った。

『もしもしー?』
受話器を取ると年配らしき男性の声が聞こえる。

『はい、ありがとうございます、○○書店でござ…』

『△△って本、あるけぇ?』
男性はこちらが名乗るのを待たず話し始めていた。どこからかけているのだろう、ひどく電波が悪く本の題名を聞き取ることが出来ない。

『すいません、少々お電話が遠いようで…』

『ああー?だから△△って題名や!』

苛ついた様子で男性は答える。内心呆れながらようやく題名を聞き取り、店内在庫を確認すると棚に1冊だけ差されていた。

『お、あるんか。じゃあ今日行くからそれレジでとっといてくれや』

電話を切ろうとする男を慌てて押し留める。

『あの、お名前は…?』

『ああー?○○(男の名字)や!いつもそこで買うてる!』

電話は切れた。

取り置きの処理をしながら思う。こういった人種の方々はいつになったら絶滅してくれるのだろう、と。何が“取っといてくれや”だ。店員のことを召し使いとでも思っているのだろうか。まあこんな人でも立派な“お客様”である。店にお金を使ってくれる人のことをあまり悪く言いたくはないが、あまりにも横柄な態度を取られるとたまにはこぼしたくもなる。

あー、早く全て忘れて遠くへ行きたい。

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